スキューバダイビングに出会って
憧れだった海の世界
私が生まれ育ったのは長野県です。 海から遠く離れた土地だったので、幼いころから海に憧れをもっており、小学校2年生の夏、初めて水族館に連れて行ってもらいました。
大きな水槽はキラキラ輝き、カラフルな魚たちが泳ぎ回る世界。とてもきれいで、夢中になって眺めていたのを覚えています。
さらに、ダイビング器材をつけて一緒に戯れるスタッフからも目が離せなくなっていました。 宇宙飛行士のように水中を移動し、いつまでも水中にいられる様子を見て「大きくなったらあの仕事がしたい!」私の将来の夢になりました。
体験ダイビングをしてみたら
大人になった私は、普通の会社員になっていましたが、ある時、友人とハワイ旅行を計画中に思い浮かんだのは、子供の頃に見た水族館の様子でした。
そこで、体験ダイビングを申し込んでみたのです。 しかし、ろくな説明もされず、まともに泳ぐこともできません。 不安から楽しむどころではなく、残念なものでした。
今思えば体験ダイビングだから悪いのではなく、信頼のおけるショップにお願いすれば、もっと楽しめたはずです。
こんな体験では終われない!そう感じた私達は、次の長期休暇でグアムに行き、最初のランクのライセンスを取得していました。
丁寧な講習を受け、経験を何回か重ねたことで、もっと海の中を知りたいとの気持ちが強くなり、 一人でもいろんな場所に旅行に行き様々なダイビングをするようになっていました。
いろんな人と出会う
ダイビングをすると、例えば午前中に2回潜るとして、必ず既定の時間以上休憩をとる必要があります。 そんな時、引率のインストラクターは、陸上でもお客さんが楽しめるように話を振ってくれますし、 最後に一緒に潜った人たちからコメントをもらったり、サインをしあったりと、自然と交流が生まれ、親しくなることができます。
水中の撮影がすきな人や、ダイナミックな地形が好きな人、魚が好きな人、など様々な楽しみ方があり、いろんな感動を仲間と分かち合うことができます。
もともと引っ込み思案な性格の私ですが、仲間がたくさんできました。 ひとりで参加しても、寂しいことはありません。むしろ、コミュニケーション能力が上がったような気がします。
子供と一緒に
私は夫とダイビングを通して知り合いました。 ですので、以前は夫婦で楽しんでいたのですが、現在は2歳の子供を育てているためダイビングは少しお休みをしています。
子供が10歳くらいになったら、子供用のライセンスを取得できますので、家族の趣味として楽しみたいと思っています。
海の中は、ただ綺麗なだけでなく、地球温暖化の影響で白化してしまったサンゴや、人間のせいで生態系が変わってしまった海など、大きな問題点もあります。 そういったことも含めて、子供に体感していってほしいです。
他の何かには変えがたいもの
ダイビングは、私が当初思っていた水族館の大水槽のイメージとは全く違います。 静寂の中、自分の呼吸音が淡々と響く世界、空を飛んでいるかのような壮大な景色、深い海の奥のほうから、目を凝らすと冷たい海流とともにマンボウが現れた感動!!
などなど、書ききれないほどの素晴らしい体験があります。 それが、例えば濁った海であったとしても、感動を得ることができるのです。
せっかくライセンスを取得しても、1,2回でダイビングをしなくなってしまう人も少なからずいますが、 それはとてももったいないことで、できれば技術が少し身につく位まであまり間を空けないで潜ることで、本当の楽しさがわかってくるはずです。
人生観の変わるスポーツを、是非本当の意味で味わってほしいと思います。
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