組紐

組紐

皆さんは組紐をご存知でしょうか?

最近では、映画「君の名は」の中で重要なアイテムとして組紐が登場したことから、一躍有名になりました。 三葉が組み紐を作っている姿を見て、作ってみたいと思った人もいらっしゃるかもしれませんね。

組紐は日本の伝統工芸品で、とても古い歴史を持っています。 伝統工芸品とあって、趣味にするには敷居が高いかな、と思われるかもしれませんが、意外と少ない材料で気軽に始めることができます。

そんな組み紐の魅力をご紹介します。

組紐とは?

組紐

組紐の種類

組み紐とは細い絹糸や綿糸を編んで織り上げた紐のことをいいます。 3本以上の糸の束を組み合わせることで構成されています。 丁寧に編み込むことで美しい網目の模様を作り出します。

編み方によって、断面が正方形の「角打ち紐」、リボン状に平たい「平打紐」、断面が丸い「丸打紐」の大きく3種類に大きく分けられています。

飛鳥・奈良時代に日本で伝えられたと言われています。その後、日本で独自の発展を遂げました。

どんなものが作れるの?

組紐は糸を交差させながら組んでいくため伸縮性があります。 そのため、着物の帯締めやさげ袋の紐、仏具や茶道具、刀や鎧の武具の飾り紐など、昔からたくさんの場面で使われ続けています。

最近では、組紐を使った雑貨やアクセサリー作りも流行しています。 美しい網目の模様を活かしてブレスレットやストラップを作ったり、編み込んだ後の組紐にさらに飾り結びを施して、コサージュやボタンなどを作ったりすることができます。

組紐の魅力

着物と組紐

とても始めやすい

組紐は伝統工芸というだけあって、道具が高価そうに思えますが、簡単な組紐であれば大きな道具をそろえる必要はありません。

必要な材料は糸のみ! 糸状のものであればどのようなものでも使用することができるので、特別な材料を準備することなく、家庭にあるもので組紐を作ることができます。

簡単なブレスレットやストラップであれば2〜3時間くらいで作ることができるので、手軽にはじめられますよ。

たくさんの編み方がある

組紐の編み方には様々な種類があります。 斜めの模様が美しい「八つ組」や、浮き出る十字模様が個性的な「八つ瀬組」など、編み方によって模様が違います。 是非、お気に入りの編み方を探してみましょう。

作った組紐はそのままでももちろん良いですが、さらにかざり結びを施すこともできます。 コロンとボタンやピアスにぴったりなあわじ玉や、お花のような模様の吉兆結びや梅結びなど、様々な結び方があります。

簡単なものから難易度が高いものまで、編み方はたくさんあります。徐々にレベルアップしていきましょう!

様々なアレンジが可能

伝統工芸品だからと言って決まったものしかできないかというと、そうではありません。

組紐の色など、組み合わせによって自分らしい作品にアレンジができます。 また、組み合わせる素材もリボンや麻紐など、色んな素材を使うことができます。

色や素材によって、和風なもの・レトロなもの・現代風なものといった、様々なアレンジができますよ。

完成品を思い描きながら、紐の色や素材を選んで、自分だけのオリジナルの作品を作ってみましょう。

組紐のはじめ方

必要な材料

必要な道具は本格的に作成する場合は、丸大・芯糸・組玉・中心重りなどといった高価な道具をそろえる必要があります。 しかし手軽に作るなら、これらの道具を組紐ディスクで代用することができます。

組紐ディスクとは、円盤状のプレートの外側に糸を挟み込む切れ目が入っているもので、組紐をきれいに編めるように補助してくれるものです。 市販品もありますが、厚紙や段ボールで手作りすることができます。

材料の糸は、組み紐専用のものだと、美しい光沢を出すために絹糸やレーヨン糸を準備します。 もちろん、家庭にある裁縫用の糸や刺繍糸でも十分美しい網目の組紐を編むことができますよ。 少し編みにくくはありますが、リボンや麻紐などの素材を使うこともできます。

どこで学ぶの?

組紐の編み方を学ぶには、数は少ないですがカルチャースクールがあります。 また、京都などで体験講座などもあります。

こちらを利用すると丸大・芯糸・組玉・中心重りなどの本格的な道具を使いしっかりと学ぶことができます。 手軽に始めるなら、組紐ディスクの作り方や編み方を本やインターネットにで調べることができます。

まとめ

組紐

伝統工芸といわれるととても敷居が高く思われがちですが、意外と少ない材料で気軽に始められる組紐。 まずは気軽に、自分のお気に入りの色や素材でアクセサリーやストラップを作ってみてください。 きっと組紐の美しい網目にすっかりハマってしまいますよ!

長い歴史がある分、組紐の編み方や飾り結びの結び方もとてもたくさんの種類があり、とっても奥が深いんです。

是非、日本の伝統工芸の組紐を気軽にはじめてみてはいかがでしょうか。