スキューバダイビング

スキューバダイビング

ある日わたしは仕事で担当する新プロジェクトの親睦会に参加しました。親睦会後半、上司がわたしや同期のそばに来て雑談をはじめました。上司は「恋人はいるの?」や「海外は行ったことがある?」など、わたしたちに他愛もない質問をしてくるなかで「スキューバダイビングの経験者いる?」と尋ねてきました。わたしを含め、ひとりも経験者はいませんでした。上司がさみしそうな顔をしたように見えました。

結局、上司がその質問をした理由はわかりませんでしたが、質問したということは興味があったということで、その興味に応えられなかったことがなんだか悔しく思えました。思い立ったが吉日。わたしはスキューバダイビングの資格をとることにしました。

スクールに通うことに

せっかくなら資格をとろうと思ったものの、ネットで検索するとたくさんの教室や協会がヒットして、なにを選べばいいのかまったくわかりませんでした。そこでわたしはSNSでスクールの口コミを調べました。さらにダイビングをやっている知り合いに声をかけまくり、情報を集めました。

そして知り合いオススメのスクールに通うことになりました。時間をかけたくなかったので、3日間で取るコースを選び、めでたくライセンスを手に入れました。

新しい世界

はじめて海に入った日は、一度も訪れたことのない別世界に入ったような気持ちで、わたしにとって忘れられない日になりました。海のなかでは目に映るもの、耳に届く音、全身で感じる浮遊感、全てが感動的です。

また、仲間や家族にダイビングの話をするとみんな喜んで聞いてくれます。ダイビングは、みんな体験したことはなくても、すごく興味を持っているスポーツなのだと実感しました。

さらに、あまり顔を合わせなかった友だちと遊ぶようになりました。彼らもダイビング経験者で、彼らに誘われて何回かダイブしました。そのときは彼らのダイビング仲間も紹介してもらい、友だちが増えました。

ダイビングとこれからのわたし

わたしが取得したライセンスは経験によってクラスが上がっていき、ダイビングでできることが増えていきます。わたしのクラスは下の方ですが、これから練習を繰り返して上のクラスへ行きたいです。そして海の世界をもっともっと感じていくとともに、まわりのひとにダイビングの魅力をもっと知ってもらいたいです。

わたしがダイビングに「飽きる」ということはありません。なぜなら海の世界は日常とは別世界で、行くたびに発見や感動がつきないからです。

趣味を楽しむために

長々と書いてきましたが、最後にわたしがなによりも大切にしていることを書かせてください。

美術館に飾られた絵に上から絵を書き足したり、クラシックコンサートの客席で演奏に合わせて口笛を吹くひとはいません。そんなひとは趣味を最大限に楽しんでいるとはいえません。

それと同じように、ダイビング中に海を汚したり海底を傷つける行為は許されません。趣味を最大限に楽しむためには環境や対象物を尊敬しルールを守ることがぜったいに必要です。海の世界で生きている命を尊重することはダイバーの義務であり、楽しむ最大のコツです。

それらが全て成り立ったとき、そこにはあなただけの感動経験があるはずです。一緒に新しい世界を楽しんでいただけたら幸いです。

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