食料調達が遊びです!

食料調達が遊びです!

どん底は新たな幕開け

私は釣りが趣味の27歳。22歳の時、同棲を始めたばかりの私達は本当に浮かれていました。 恋は盲目とはまさにこの事か。 物欲センサーに従い続けた結果、貯金はすぐに底をつき、実家に送ってもらった米だけでの生活を送る始末でした。

今夜のBBQパーティーの会費を用意していた時、「来月の参加は断ろうか。」そう二人で話し合い会場へ向かいました。そこで転機が訪れたのです。

「じゃじゃーん、今日は僕が釣ってきた魚もご用意しました」

心は止められない

「最近釣りにはまってて、仕事帰りもつい行っちゃって。道具あればあとは餌代だけだし…」

「これだ!!」次の瞬間「私も行きたい!教えて!」私の心が反応したらもう止まらない。 釣りなんてこれまで一度もした事はなかったが、仲間がいるなら出来るかも。

有名な昔話ではおじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に… いやいや、現代は二人とも海や川へ魚釣りにでしょ! と変な定義を作りだした私達は早速釣りに出かけることになりました。

本当に必要なのは

「釣りはそんなに簡単じゃないよ」と言った友人をよそに、私だけがどんどん釣れる。釣れるとこれまた楽しい。

「食料確保!」友人指導の下、捌き方を習い、様々な料理を作った。 凄く豪華だ!出来上がった料理をみんなで囲う姿を見て衝撃が走った。

「そうだ、生きているってこういうことだ。」

部屋が物で埋め尽くされている事が急に恥ずかしくてたまらなくなった。 自然を共有し大切な人と心から感謝して過ごす事の大切さを実感しました。

新たな命

それからと言うもの、私達の遊びと言えば釣りやキャンプになりました。 まずは少し山を歩いて、川で泳いで、おなかが減ったら魚を釣って、そして夜の満点の星空は本当に格別でした。

それから私達はまもなく子供も授かりました。 来年小学生になる息子ですが、私達にとって釣りやキャンプはいつでも大切な時間でした。

のびのびと穏やかな息子は自然が大好きな自慢の息子です。 これからも家族と共に自然との触れ合いを大切にしていきたいと思っています。

自分を信じる

私達は最初おままごとのような生活を始めました。それは自業自得の辛い日々でした。 けれども人は落ちる所まで落ちた時に、初めて見える世界があるのかもしれない。 あの日々が無かったらきっと今がなかったと思います。一日も無駄な日はなく、未来に繋がっています。

今あなたにとってワクワクする事があるのなら、自分を信じて生きて下さい。 あなたにとっての初めては、もう誰かが経験しているかもしれない。あなたには仲間がいますよ。

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