喜びも大きいネコ飼育
きっかけは12年前の春先の事でした。
その日は仕事が休みで家にいたのですが、朝からずっと外から小鳥の鳴き声のようなものが聞こえていました。段々それが尋常じゃない気がして外を見てみたら道路の真ん中で何かが動いているのをみつけました。
急いでその動いているものの元へ行ってみると、なんとまだ目も開いていないしへその緒までついたままの子猫だったのです。そのままにしておくわけにはいかず、すぐに保護しました。
それまで犬やハムスターなどを飼ったことはあったのですが、猫はまったくの初めてでネットで調べたりして初めてのネコ飼育に取り掛かったというわけです。
保護したことで始まった猫との生活
生まれたばかりの子猫を保護し、私の中ではもう「保護=うちで飼う」と決まっていました。しかし、当時の夫には反対もされましたが、母猫に育児放棄をされたその猫をまた私が見捨てる、ということは決してできませんでした。保健所に連れて行けばその後の結末はわかっていましたし、保護団体の存在なども知らなかったので、私が面倒をみる以外は考えられなかったからです。
生まれたてでしたのでほぼ付きっ切りでミルクなどの世話をしていましたし、予定をキャンセルして猫の面倒をみることもありました。本当に大変でしたが、人間の子供と一緒で可愛い時はすぐに去ってしまいますので、子猫時代の大変さもこの可愛い時期を逃すものか!と楽しんでやっていました。
そう簡単に死にたいなどと言えなくなった(笑)
・・・と書くとちょっと怖く思われてしまうかもしれませんが、私の場合猫を保護してからすぐに離婚をすることになったりと、とても辛いことがたくさんありました。
何の希望も持てないのなら生きていてもしょうがないと思うこともよくあったのですが、その時に足元で寝ている猫を見たりすると「この子は私がいないと生きていけないんだ。私が死んだら誰がこの子の面倒をみるんだ」と思ったものです。「この子には私しかいない」と実感することで死ねなくなったのです(笑)
母一人猫一人の生活を数年続けて、とても甘ったれな子になってしまいましたが、仕事から帰ると玄関まで迎えに来てくれたりするとそれだけで疲れが吹っ飛んだものです。
すっかり猫まみれな生活
12年前保護した猫は2年前に病気で亡くなりました。生き物を飼っている以上、もちろんその日が来ることは覚悟していましたが、実際にその日が来てしまうとさすがに辛かったです。ですが、腕の中で息を引き取ったこと、最後まで私が見てあげられたことなど、よかったのだと思っています。
その後、地元の保護団体さんを介して3匹の猫を迎え入れました。現在は2歳が2匹と1歳が1匹おります。再婚した夫はまったく猫の世話をしないのでなつくわけもなく、3匹とも私にべったりなのでとても大変ですが喜びも3倍なのでさほど大変だとは思っていません。
命あるものと生きる覚悟
最近は猫がブームになっていますので、ネコ飼育に興味を持たれている方も多いと思います。ですが、「猫は飼いやすい」という情報だけを切り取って安易に飼われてしまっては猫が可哀想です。ペットという意識よりも家族として意識を持ってもらいたいし、「この子の面倒は私しかみられない」という固い決意を持ってもらいたいと思います。
あと、猫のことをよくわからない方ですと猫を飼いたいと思ったらペットショップしかないと思われている方も多いと思いますが、各地域には必ず保護団体が存在していますし、ネットでも里親募集のHPがあります。不幸な猫はたくさんいますので、是非里親という形で猫を引き取っていただけたらいいなと思っています。
責任は大きいですが、猫たちから貰うものはとても大きいです。気付いたら横に来てこちらを見て「ごはん」と言わんばかりの顔をしたり、布団に潜ってくっついて一緒に寝たり、人間の食事をじっと観察したり、猫同士でくっついて寝たり、そんな様子を見ているだけで「この子たちのために頑張ろう」という気持ちになって疲れも吹っ飛びます。
雑種の猫でもものすごく可愛いですので、興味のある方は保護団体さんをチェックしてみてほしいです。
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