苔栽培・観賞
密かにブームになりつつある「苔」。手間があまりかからず、観葉植物とは少し異なった感覚で楽しめます。
苔というと苔庭をイメージされる方も多いかもしれませんが、インテリアとしても注目を浴びているんです。 家に居ながら日本庭園を観られるという、ほっこり癒しの空間を味わえることも人気になっています。
部屋に緑が欲しい方、知られざる「苔」のパワーで日常生活に彩りを添えてみませんか?
そんな苔の楽しみ方や育て方についてご紹介していきます!
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苔の栽培
どんな種類があるの?
一口に苔と言っても、「日向で育つもの」「半日陰で育つもの」「日陰で育つもの」の3種類に分けられます。
日向で育つ苔
大きな庭やベランダで栽培しましょう。日向に置くと育ちがよく、良質の苔に育ちます。 代表的な苔は、 杉苔 、 スナゴケ などがあります。
半日陰
観賞用に部屋の窓辺で育てられることが多いです。比較的手もかからないので人気になっています。 代表的な苔は、 ホソウリゴケ 、 ハイゴケ 、 ツヤゴケ などがあります。
日陰で育つ苔
家や壁などに陽を遮られた、暗い場所で栽培ができる苔です。 代表的な苔は、 ホソバオキナゴケ 、 オオシラガゴケ 、 ヒノキゴケ 、 シノブゴケ などがあります。
どんな楽しみ方があるの?
苔といえば、まず思いつくのは日本庭園や盆栽ではないでしょうか?
湿気のある所で、地表や岩に這いつくばるように広がって成長していますよね。 苔に覆われた庭園は美しく、和の趣を感じさせてくれます。
このように外での楽しむ以外にも、「苔玉」や「苔テラリウム」といった、家の中でインテリアとして手軽に楽しむ方法もあります。
苔栽培・観賞の魅力
庭木や庭石を引き立てる名脇役
苔には地味なイメージがありますが、庭木や庭石を引き立てる名脇役でもあるんです。
秋の紅葉の時期には、もみじやかえでといった赤や黄色の葉と、苔の緑色のコントラストは実に見事です。
梅雨の時期は苔がグングン成長する季節。まるで緑の絨毯を敷きつめたようなお寺のお庭は、荘厳な雰囲気を醸し出してくれます。
また、木々が生い茂った渓流に広がる苔は、なんだか神秘的な雰囲気を感じさせてくれますね。
部屋の中でも楽しめる「苔テラリウム」
魅力のたっぷりの苔ですが、これをお庭だけでなく部屋の中でも楽しめるんです。 それがDIY感覚で楽しめる「苔テラリウム」。
お気に入りのビンやガラスベース、水槽などに苔のお庭を作ります。 その中に好きな苔を敷いて、木や石を置いてみると不思議と小さなお庭ができあがります。
フィギュアやミニチュアなどの小物を置いてみるのもいいですね。
完成した苔テラリウムは、インテリアとしてお部屋をオシャレに演出してくれることでしょう。
ホッと癒やしてくれる「苔玉」
部屋で楽しめるのは「苔テラリウム」だけではありません。 コロコロとして可愛らしい「苔玉」も人気です。
苔玉を見ていると、どことなくフワフワしていて気持ちよさそう。 まるでペットのように可愛くて、話しかけてしまったりしてしまうかもしれません。
苔は、空気清浄効果や音を吸収するという優れた効果を発揮してくれる、天然癒し系の植物。 疲れて家に帰ってきても、愛らしい苔たちが、その日のストレスまでも吸い込んでくれそうですね!
苔栽培・観賞のはじめ方
どこで学ぶ?
最初は、専門店や観葉植物のお店、ワークショップで作り方を学んでもいいでしょう。
「苔玉」や「苔テラリウム」であれば、インターネットでも YouTube などで作り方が公開されているので、参考にしながらでも作れると思います。
苔を手に入れえよう!
「苔庭」を作る場合は、インターネットで苔の専門販売をしているサイトから、シートで入手できます。「苔玉」や「苔テラリウム」は Amazon などのショッピングサイトでもキットが販売されています。
どんな道具が必要?
苔テラリウムであれば、コーヒー専門店に置いてあるような長めのスプーンと、果実を収穫する用のハサミ、ピンセット、スプレーボトル(水差し用)、テラリウム用の砂、お好みで流木や飾りや石、器になる瓶です。
そんなに難しいものはないので、100円ショップやホームセンターですべて揃います。
育て方が簡単・手軽!
苔は育て方がとても簡単。「苔玉」の場合の水のやり方は、水の入った入れ物に4~5分水に浸すだけで完了です。たまに、日光浴させることでスクスク成長します。
「苔テラリウム」の場合は、明るくて直射日光が当たらない場所がいいでしょう。水やりは霧吹きで1~3週間に1回程度で大丈夫です。容器によって乾燥具合が変わってくるので、苔の表面が乾いているなと感じた時に水をやれば大丈夫です。特に肥料も必要がないので、手軽で簡単に育てることができます。
まとめ
苔庭になるとなかなか大変ですが、苔テラリウムや苔玉であればDIY感覚で手軽に楽しめることがわかっていただけたのではないでしょうか?
完成したも苔をインテリアとして飾ったり、集めてみてもいいですね。
みなさんも自分だけの「苔」を思う存分楽しんでみてはいかがでしょうか?