金魚飼育

金魚飼育

水の中を優雅に泳ぎ、時にあなたの顔を見て寄ってくる金魚。 赤と白の鮮やかな色が、つまらない毎日をちょっと華やかにしてくれます。

毎日仕事で疲れて帰ってきても、その愛らしい姿がその疲れた心を癒やしてくれますね。

一口に金魚と言っても、改良によって色とりどりの品種が生み出されています。

そんな金魚たちと暮らしてみませんか?
楽しく始められる金魚の飼い方についてご紹介していきます。

金魚ってどんな種類があるの?

和金

金魚の種類は実に100種類以上あると言われています。 美しさに加え、体や尾のタイプで性格も異なります。

ここでは代表的な種類をご紹介しますね。

和金形

和金とはフナから金魚に改良された時の初期の形の金魚です。 体が長細く横から見て楽しむのに向いている形で、細長い体系を生かして泳ぎも早くすばしっこい品種です。

和金には数種あります。代表的なものはそのまま和金と呼ばれる種類。フナ尾のものと上からも見て楽しめる三つ尾や四つ尾があります。

他にも、アメリカで改良されたコメットは、吹き流し尾と呼ばれるたなびく長い尾が特徴です。 色が個性的な朱文金は透明感のある青に黒と赤が混じった面白い品種です。 金魚すくいの金魚も和金の一つで、原種に最も近いヒブナに似た品種です。

琉金形

琉金は体の丸い金魚の代表です。飼いやすく泳ぎもゆったりしているのが特徴です。

和金と同じように色や形で分かれます。三ツ尾と四つ尾が多く、桜尾も混じります。 お店では更紗琉金、桜琉金、黒琉金など色別で売られているので、尾の形は混じって入っています。 お気に入りを見つけましょう。猩々と呼ばれる真っ赤な珍しい個体もいます。

出目金や水泡眼、頂点眼などの個性的な金魚も琉金形に入ります。

らんちゅう形

らんちゅうは金魚の王様と呼ばれ、改良を重ねてできた美しい金魚です。 背びれのない丸い背中と、頭にもこもこと付いた肉りゅうが特徴です。

和金や琉金より改良が多いため体はデリケートで初心者向きではありません。 ゆったり泳ぐ姿を上から鑑賞する様に作られているので水槽ではなく、甕(かめ)やたらいで飼う人もいます。

色は更紗、素赤、桜、白、青、羽衣などがあり、上から見るために背中の配色を気にして飼う人が多いです。

金魚の魅力

琉金

優雅で美しい!

なんといってもその美しさが絶大な人気のヒミツです。 それでいて人懐っこいその性格は日本生まれの魚ならでは。 もともとは川魚であるフナが起源の魚なので、本来はたくましく流れに逆らうパワフルな種類ですが、体が丸くヒレの長い個体が作られるようになり、優雅でゆったり泳ぐ種類が人気となりました。

見て楽しむ事を目的とされる魚なので、横から上からじっくり楽しみ、ぜひ存分に目で癒されてください。

体が丈夫で初心者でも飼いやすい魚

熱帯魚や海水魚も飼育魚として人気ですが、中でも金魚は体が丈夫です。 寿命も長く、飼育15年以上を目指す人も多いというお付き合いの長い魚なのです。付き合いが長いので毎日の変化に気付きやすく、健康を気遣ってやれればしっかり応えてくれる魚と言えるでしょう。

金魚の手入れ用品もホームセンターやペットショップなどで簡単に手に入るようになりました。 心配事を楽にする飼育グッズでより簡単に飼うことができます。

実は人間の健康にも一役買ってくれる魚

金魚を健康に飼うだけが飼育ではありません。 実は金魚の水槽を置いている部屋ではリラクゼーション効果により飼育者のストレスが軽減され、食欲減退の緩和や血圧の安定などの効果が分かってきました。 これは馬や犬に並ぶアニマルセラピーと言えます。 病院や相談室に水槽があるのはこのためでもあるんですよ。

また、部屋に水分が増えることで冬はウイルスの蔓延を防ぐことができ、インフルエンザ対策にも使われています。 金魚もヒトも健康になる毎日が送れますね。

金魚飼育のはじめ方

水槽の中の金魚

水槽の準備をしよう

まず金魚の家となる水槽と水の準備からです。 お店には金魚飼育セットとしてまとめて用品が売られている場合が多く大変便利です。

水槽にヒーターやフィルタなどの必要な道具を取り付けたら水を張り、カルキ抜きをして用品を作動させ1週間はそのままにします。 10日も経てば完成です。

水は透明ですが水をキレイにするバクテリアが住み着いているので、人が手を出すよりバクテリアに水の浄化をさせて飼うのが秘訣であり近道です。

このように準備の方法からほとんど道具に任せてしまい、その間気に入った金魚をゆっくり探しておくことができます。 店員さんに飼育のポイントを聞いておくのも良いですね。

予算について

金魚自体は一匹50円程度から手に入ります。ある程度大きい個体は子供の時期が過ぎている分丈夫です。

水槽に関しては、初めに小さいもの買って後に大きいものに買い替えるより、最初から大きい水槽で始めた方が楽でコストも抑えられます。 何匹飼いたいか、どこに置くかにもよりますが、全部で10,000円もあればお釣りがくるでしょう。 スタート時のコストは、ペットの中ではかなり安く始められます。

他には定期的に行う水換えのカルキ抜き剤や、季節ごとに変えるエサ程度のものです。 維持にはかからないので、水草を入れて楽しむ遊びもできますよ。

飼育用品について

水槽の道具=良く分からない機械というイメージは、特に女性の方には多いかもしれません。 実際のところ人が手をかけるのが大変なので、機械類に世話を任せているのです。なので道具があればあるだけ楽に安定して飼育する事ができます。 水槽は大きい方が楽に飼育できます。一度置いたら動かさないので重さは気にしません。

ヒーターは温度を一定に保つために使用します。熱過ぎる事はなく自動で ON/OFF します。 ろ過フィルタは水の汚れを食べてくれるバクテリアの住処になりますので付けましょう。 ヒーターもフィルタも人の手では不可能な機能なので、初心者はつけた方が失敗しない必需品です。

便利な道具がお店にはたくさん並んでいますので、上手に使いこなして金魚を健康に飼育しましょう。

金魚を飼ってみましょう

らんちゅう

日本人が生んだ金魚という文化は、その美しさ故に生きた宝石と言われます。

優雅で平和的で見るものを和ませるその姿は、無機質な物に囲まれた私たちの体を自然に返してくれる癒しそのもの。

今や世界中に愛好家がいる大人気の金魚、あなたのお部屋にも置いてみませんか?