二胡
二胡は古くから伝わる中国の民族楽器です。もとはお祭りなどで使われる伴奏楽器でしたが、現代では独奏に用いられ、演奏者も数多くいます。日本ではチェンミンさんが有名です。
まだ、メジャーな楽器ではありませんが、最近ではCMや番組の音楽などによく使われていますので、聴き覚えがあると思います。
その音色は曲によって力強かったり、歌うようにやさしかったりと、中国のバイオリンとも言われています。
二胡とは?
二胡の特徴
2本の弦の間に弓を挟み、弦を摩擦して演奏します。その振動が琴筒に伝わって音がでます。本体は木製で、末端にニシキヘビの皮を張った六角形の琴筒があり、独特な形をしています。
二胡の魅力
弦が2本というのが二胡の大きな特徴です。弦が少ないぶん他の弦楽器に比べて、つくりはとてもシンプルです。指使いや、音を出すことも比較的簡単です。初心者でも簡単な曲は2, 3回のレッスンで弾けるようになりますが、そこから透明感のある音を出せるように追及していく奥深さがあります。
二胡のはじめ方
二胡を習う
他の楽器同様に個人レッスンやグループレッスンがあります。教室はカルチャースクールや楽器店、少ないですが、専門の学校や二胡の販売店で教室を併設しているところがあります。
二胡の教室はまだ歴史が浅く、先生も中国人のプロ奏者が来日して教室を開いている場合が多いです。日本人の先生はだいたいその弟子の年代です。二胡の世界で著名なプロ奏者に、直接習う機会もある楽器です。
必要なものは?
まず二胡です。二胡はひとつひとつ個性があり、音色が違います。最初はレンタルし、慣れてきたら、お店や先生に相談してから購入して、弾きこんでいくうちに自分のものになっていきます。
他にも、 次のようなものが必要です。
- 楽譜(二胡専用のもの)
- 松やに(弦に塗ります。)
- メトロノーム
費用は?
個人レッスンでは1回5,000円くらいからありますが、グループレッスンではその半額くらいになります。
二胡本体の値段は 3万円くらいから、100万円以上のものまでさまざまです。しかし、値段が高ければすぐ良い音がでるものではないので、買いたい価格帯のなかで、自分の好きな音の二胡を探してみてください。
二胡は中国で作られたものが輸入されて、専門店や楽器店で販売されています。品質もさまざまなので、信用できるお店で実際にいろいろ弾いてみて選ぶことが大切です。
まとめ
二胡は本来、中国の曲を弾くための楽器ですが、日本では中国の曲ばかりでなく、日本の古い曲、童謡などをよく弾きます。
たとえば、「ふるさと」という曲を、二胡で弾いてみると、郷愁漂うその音色は、バイオリンなどの洋楽器ではだせないアジア独特の雰囲気がでます。どこか日本人の琴線にふれる音、と言えるかもしれません。
まだまだ日本では、定着していない二胡ですが、曲を聴き、手に触れて、その魅力を感じていただきたいと思います。