一生を通じたいせつな習慣になりました
私は長年紅茶党です。
家族や友人との語らいのときに飲むのも、一人で飲むのも、どちらも好きな時間です。
ではそのことについて書きたいと思います。
紅茶をはじめたきっかけは・・・
本格的に理解を深めるようになったのは、成人して社会人になってからになりますが、 高校生ぐらいのときに、休み時間友人と話していて、「オレンジペコ」の話題になりました。
友人はそのときに「オレンジの香りは少ししかしないけど・・・」と言っていたのが記憶に残ったのですが、割と香りに関して敏感な私には疑問で
「オレンジペコってそもそもどういう意味?オレンジの香りなんかしないけど・・・」
と思ったものでした。
確かにそのパッケージは、箱も個包装の印刷でもオレンジ色を使っています。 まずそこがややこしい印象を与えてしまっているようだと思いましたが、手に取ってもらうために分かりやすいように考えられた会社の戦略なのでしょうね。
素朴な疑問を調べるうちに探究へ・・・
その後調べて、オレンジペコというのは紅茶の茶葉の等級、リーフの形状・大きさを示すことばであることが分かりました。
フルリーフのものはOP(オレンジペコ)、FOP(フラワリー・オレンジペコ)、GFOP(ゴールデン・フラワリー・オレンジペコ)など、砕いたものはBOP(ブロークン・オレンジペコ)など、表示から茶葉の製法を推測できます。
大きいタイプなのか細かいのか、新芽がある程度含まれているのかどうかなどを知ることができます。ただ茶葉の質とはあまり関係ないようですので、茶葉を試し続けることが好きなお茶を発見することにつながります。
紅茶を知る上で早い段階で「オレンジペコは、オレンジの香りを楽しみたいときのお茶ではないらしい」ということを知り、自分なりに好きなお茶をもっと探してみたいと思うようになったことが、紅茶を趣味として広く探求し始めた動機かもしれません。
それまで紅茶にどのように親しんできたか
紅茶はもともと朝食に必ず出てくる飲み物というイメージで、ティーパックのお茶で育ち、詳しいことよりも「ミルクティーが好き」という親しみ方でした。
たまたま10代の終わりごろの夏、外出先で立ち寄ったお店の紅茶を飲んだとき、目を見開いてしまうようなショックを受けました。
その時の、香り高い茶葉で氷で急冷させて作ったアールグレイのアイスティの美味しさが忘れられません。本格的に作るとこれほどまで違うのかと驚きました。
どうやってはじめたか
経験がはじめに来たので、最初は気になった茶葉を自宅で、独学と言えるかどうかはわかりませんが、図書館で借りた本の中に一部出てくる紅茶の入れ方を読んだりしながら入れ方を覚えていきました。
その本はどちらかといえば、食卓を整えるためのレッスンのような、入れ方というより形式を覚えるための内容で、家庭科に近い内容だった記憶がありますが、 さらに紅茶の茶葉を見ることと並行して本を探していくうちに、フランスの紅茶専門店マリアージュ・フレールが出した本をみつけます。(現在はフランス流紅茶芸術という名前になっているようです。)
この本は、フランス語で書かれた内容を日本語に翻訳した内容で、紅茶の栽培から製法、どのように輸入されて飲む人のもとに届くかまでを歴史とともに紐解いたもので、これまでにない世界の紅茶に触れることができる旅のような内容でした。
はじめてみて良かったこと
現在は紅茶好きが高じ、一日の始まり、午後、夜など時間がくれば飲むような習慣になりました。まさかここまで好きになるとは・・・と思っていますが、 朝の始まりを好きなお茶からというのは、シンプルですが楽しい気持ちになれる習慣です。
茶道と同じようにある程度紅茶の知識があり飲む習慣を持っている人は、お茶を通じて家族や友人や顔見知りでない、初めてお会いする人とも臆することなく話ができますし、お話のきっかけが簡単につかめて相手の事が良く分かるので、職場の同僚と気軽な会話をするにもちょうどいいのです。
また最近は、継続してよいお茶を飲んでいることで免疫がついているようです。 風邪をひかなくなったことと、もしひいてしまっても風邪の菌が体の奥まで届くことはなく、割と早くに回復するような体質にかわってきているのではないかと思っています。嬉しい効果でした。
これからのつきあい方
紅茶の知識を深めると、紅茶インストラクターの資格を視野にと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、最近では誰でも世界各国の美味しいお茶を手に取ることができるようになったおかげで、愛飲者の方でインストラクターを上回るような知識や経験のある方もいらっしゃいます。
私はもっぱら人と会話するための時間として紅茶の時間をたいせつにしていきたいと思っています。
長く飲み続けてみて分かったこと
好きな紅茶を長く飲み続けているうちに、自分が好きな香りやお茶のタイプが分かってきます。なんだか人づきあいとも似ていますね。
最近では、紅茶専門店でシーズンの希少価値の高いお茶が50gでかなりのお値段ということも目にしますが、毎日のことなので好きな時間、気軽にたっぷり飲めることも重要だと思っています。
また、どんなに素敵なお店に入ったとしても、左右するのは「お水の鮮度と温度」なので、わざわざ出向いたお店で頼んだお茶が美味しくなかったことほど残念なことはありません。沸かし過ぎのお湯や、90℃以下の低温では成分が抽出できないためです。
本当に美味しい紅茶が飲める店が外では意外と少ないということにも気づきました。 そのような理由で、好きな紅茶を家で自分で入れて楽しむことができるようになるのが外でも楽しめることにもつながります。
手軽で上質な豊かさや健康も手に入れることができるので、紅茶はとてもおススメです。
紅茶の体験談
一生を通じたいせつな習慣になりました
(東京都 40代 女性 )
私は長年紅茶党です。 家族や友人との語らいのときに飲むのも、一人で飲むのも、どちらも好きな時間です。 ...