お花や自然が好きなひとにおススメ。生け花体験談

お花や自然が好きなひとにおススメ。生け花体験談

生け花を始めたきっかけ

母が若いこと生け花を習っていて、お正月などに玄関や床の間に飾る花が何となくセンスが良くて、「いいな、素敵だな、」と思っていたのが生け花に興味を持ったきっかけでした。

子供のころからお花が好きでしたが、生け花のお稽古を始めたのは20代後半です。 仕事が落ち着いてきて、さあ何か始めてみようか、と考えたときに思いついたのが お花にかかわる趣味 というものでした。

最初はフラワーアレンジメントに興味があったのですが、教室の資料を集めてみると、お花をたくさん使うためか花材の費用がけっこう高いことに気づいてしまい、ちょっと無理かな、と断念。 そこで、生け花についても調べたところ、花代がそんなにかからないこともわかり、これなら続けられそう、と感じました。

資料を集めていて一番心が魅かれた流派が小原流でした。 チューリップやカーネーション、バラやカスミ草など、身近な花をかわいらしく生けていて、生け花のなかでとても軽やかな印象だったのです。

先生との出会い

お稽古の情報誌に生け花のお稽古が何件か掲載されていたので、各流派に資料請求しました。 届いた資料を見比べ、自分の好みやお稽古の通いやすさなどを考えて小原流に決めました。

近くの公民館でお稽古をしている先生がいらっしゃるということでお電話しました。 先生の個人宅の電話番号だったので、ちょっと緊張したと思います。

先生が、「せっかくだから自宅のお稽古にいらっしゃい」とおっしゃったので、またまた緊張しましたが、勇気を出してご自宅にうかがったのが先生との出会いです。

お弟子さんは全員で20名ほど。 ほとんどが華道歴○○年のベテランで、先生として教えてられる先輩もいらっしゃいました。

先生は70歳すぎでしたがとてもお元気で素敵な方。 先生が生ける花は、凛としていて同じ花材を使っても私とは仕上がりが全く違っていました。 花を活ける手を持っているというのはこういうことを言うのだな、と感じることがよくありました。

途中仕事が忙しかったりして休んだ時期もあったのですが、お稽古には月3回、10年以上通いました。今思うと、先生の生けるお花が好きだったのが、長く続けられた理由でもあったと思います。

生け花をはじめて良かったこと

生け花のお稽古に通うようになって、それまでよく知らなかった花の名前を自然に覚えるようになりました。 先生や先輩方との会話についていこうと思うと、覚えざるを得ないというところも確かにありましたが(苦笑)。

小原流の初歩の花型は、主枝、客枝、副枝から構成されます。 主枝と客枝の花が語り合うように生けることや、各枝の寸法の取り方、花が美しく見える向き、など先生から丁寧に教えていただきました。 年数を重ねて花型がだんだん複雑になってきてもその基本を活かすことができたのは、基本をしっかり教えてくださった先生のおかげです。

生け花を始めたことで日本庭園や野山の風景にも興味を持つようになりました。 もしかしたら盆栽もそうなのかもしれませんが、生け花にも、器にいけることで自然の風景を再現している様式があるのです。

風景を描写するにも、実は近景、中景、遠景、とあります。 距離感によって草木、花の種類や構成、寸法のとりかたが変わってくるのです。 器である水盤を水面に見立て、下草を敷くことも特徴です。

水仙を生ける様式では、もとの水仙の花から葉っぱをいったん抜き、寸法を整えて組み直してから活けることで水辺の風景を再現するという細かさです。

手や技術を加えるのだけれども仕上がりは自然、というのが小原流の魅力だと思います。

生け花との付き合いかた、今後のこと

先生がご高齢になり引退されたことと、私自身の結婚、引っ越しがあったのでお稽古は残念ながら続けられなくなりました。

ここ4,5年何かと忙しくて、お花のお稽古はずっとお休みしているのですが、最近気持ちに余裕ができてきたので、再開しようかな、と近所の教室を探し中です。 小原流は組織が大きく、近くにもいくつか教室があるのは便利だな、と実感します。

以前いっしょにお稽古をしていた先輩が、

「生け花のお稽古を続けられるということは、気持ち的にも経済的にも生活にゆとりがあるということだから、とても有難いことなのよ、」

とおっしゃっていました。

たしかにそのとおりで、心に少し余裕が戻ってきたのかもしれません。 以前のように熱心には出来ないかもしれませんが、身近な花で生け花を愉しんでみようと思っています。

続けるほどに奥の深さを感じます

小原流は西洋花も使うので華やかで、生け花の中でもわりととっつきやすいですが、やはり伝統的な奥の深さも魅力ではあります。

わたしはそのレベルまではいっていないのですが、小原流には「琳派調生け花」と呼ばれる生け方があります。琳派は室町から江戸時代の日本画の流派で、ふすまや着物の留袖のすその図柄、というとなじみがあるかもしれません。その琳派の絵画を生け花で表現するのです。

琳派調生け花だけを集めた花展も定期的に開催されています。 日本画がお好きな方には興味深い生け方だと思うのでおすすめです。

小原流に限らず、生け花の流派それぞれに特徴や魅力があると思います。 わたしは生け花のおかげで、日本画や着物の柄にも興味が拡がりました。

間違いなく暮らしが豊かになる趣味だと思うのでみなさんにもおススメしたいです。

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