歌舞伎鑑賞
歌舞伎と聞くと、どんなことをイメージしますか?古典芸能だし、なんだか難しくて敷居が高そう。そんな風に思っていませんか?
そんなイメージだけで歌舞伎を観に行かないのは本当にもったいない! 今や歌舞伎は、海外でもとても人気のエンターテイメントです。 海外の人が楽しめるのだから、日本人の私たちにはもっと楽しめるはず!
現代人の私たちにも面白くて楽しめる古典芸能、歌舞伎をご紹介しますね。
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歌舞伎とは?
古典だけが歌舞伎ではありません
歌舞伎というと古い時代の物語ばかりが上演されていると思っている方も多いかもしれませんが、古典の名作だけでなく新作の歌舞伎も次々と上演されています。
あの人気コミックの「ワンピース」も歌舞伎として上演され、好評を得て再演もされているほどなんです。 また、人気の絵本「あらしの夜に」はアニメーション映画にもなりましたが、中村獅童主演で新作歌舞伎としても上演されました。
その他にも、人気劇作家の野田秀樹や横内謙介の脚本や、一般公募した新作も上演されているんですよ。
セリフがわからなくても大丈夫!
歌舞伎の演目には、物語がある「歌舞伎狂言」と踊りを見せる「歌舞伎舞踊」とがあります。 歌舞伎の独特のせりふ回しが難しいと思った人は、歌舞伎舞踏の演目がオススメです。
- 紅白の長毛の頭をかぶった獅子の親子が頭を使ってダイナミックに舞う「連獅子」
- 人形と人形師のコミカルでアクロバティックな様が楽しい「操り三番叟」
- ロマンチックで幻想的な「蝶の道行」
など様々な演目があり、何の知識もなくても十分に楽しむことができますよ。
歌舞伎の魅力
歌舞伎役者が一番輝いて見えるのは、やっぱり歌舞伎の舞台!
テレビのドラマやバラエティーで、あるいは現代劇やミュージカルなど、様々な場所で活躍する歌舞伎役者を見ることがありますよね?でも、何と言っても彼らが一番輝いて見えるのは本業の歌舞伎の舞台です。
普段見ている彼らとは一味も二味も違った歌舞伎役者としての姿を見ることで、より一層普段の活躍を楽しめること請け合いです!
海外でも人気の歌舞伎は、日本オリジナルのスペクタクル・ショー!
舞台で大量の水を使い泥まみれになってのド迫力の戦闘シーンがあったり、本物の火を使ったりと、最近の歌舞伎にはただの演劇を超えたスペクタクル・ショーの趣も加わり海外でも大人気です。
ショーの本場ラスベガスで上演された演目では、プロジェクションマッピングなど最新の技術を取り入れたアートとの融合を果たした全く新しいタイプの歌舞伎ショーが上演され絶賛されました。
歌舞伎座へ行ってみよう!
2013年、リニューアルオープンした歌舞伎座には舞台を見る以外の楽しみもいっぱい!
歌舞伎座ギャラリーでは実際に歌舞伎で使われる道具や衣装を見たり触れたりする体験ができたり、トークショーや演奏会などの催しがあったりと歌舞伎を様々な形で楽しめる施設です。
他にも歌舞伎の衣装を着たり、隈取をしてもらって写真が撮れる写真感や、歌舞伎座オリジナルのグッズが買えるショップなど楽しめる場所がたくさんありますよ。
歌舞伎鑑賞のはじめ方
テレビや本からも歌舞伎は学べます。
テレビでは定期的に歌舞伎を放映されていますし、様々な歌舞伎に関する本も出版されています。 もちろんネットでも歌舞伎の情報を調べることができますが、やはり歌舞伎を知りたいと思ったら生の舞台を見るのが一番です。
そうはいっても、歌舞伎のチケットは高いし‥と悩んでいる方は「幕見」にチャレンジしてみては?「幕見」は、演目の1幕だけを安価な料金で楽しむことのできる人気のシステムです。また、セリフが聞き取れないからわからないのでは?と思ている方もイヤホンガイドを借りれば大丈夫ですよ。
歌舞伎振興会のセミナーに行ってみよう!
歌舞伎ってどんなもの?という初心者さんから、歌舞伎のことをもっと知りたい!という方までオススメなのが歌舞伎振興会などのセミナーです。現役の歌舞伎役者が舞台の見せ場や、歌舞伎の衣装、隈取、などテーマに沿った解説やトークを繰り広げた後、歌舞伎の1幕を実際に鑑賞することができるので、実際に歌舞伎を楽しめて歌舞伎の知識も増えます。
また、料金も2,000円〜2,5000円と、とてもリーズナブルなのも魅力ですね。
まとめ
歴史のある歌舞伎ですが、古いけど良いところは残しながらも、次々と新しい演目にチャレンジしたり、最新の技術とのコラボをしたりとどんどん進化しています。今、私たちが見ている最新の歌舞伎もいつかは古典と呼ばれるような作品になってゆくのかもしれません。
そんな歌舞伎の今を観に行ってみませんか?