絵を描けない人でも、絵を描くことが出来る

絵を描けない人でも、絵を描くことが出来る

私は大学で油絵を専攻していたので、絵を描くことが大好きで、空いた時間があれば、油絵具を出してはキャンバスに描いたりしていました。

しかし油絵は油の匂いと、作業した後の片付けが大変なので、長くは続けることが困難になり、それに代わるものを探し始めていました。 そんな時、トールペイントというものがあることを知りました。

今ではトールペイントという言葉は良く耳にするようになりましたが、それまではどんなペイントなのか、何に描くのか、何を描くのか、未知のものだったと思います。 それもあって興味が湧き、始めてみようと思いました。

始めてみましたが・・・

いざ始めてみようと思っても、何を準備して、何から手を付ければ良いのかわからなかったので、インターネットで検索して、制作キットを購入することにしました。

しかし白木に図案を写し、ただ塗り絵のように色を付けて完成させ、達成感はありましたが、トールペイントの技法が全く入っていない作品になりました。

そんな中、職場の先輩が通っていた社会保険センターのカルチャースクールに、トールペイント教室があることを聞き、通ってみようと思いました。 週1回、月4回のレッスンで、作品を1~2作品仕上げることが出来る、夢のような時間でした。

トールペイントを始めて良かったこと

最初は自己流で始めたトールペイントでしたが、カルチャースクールに通い始めて、やっと本当のトールペイントに出会えたことを実感しました。

先生が始めに、「絵が描けない人でも、描けることが出来るのがトールペイントです。」

と言われ、筆の持ち方から教わりました。

もともと鉛筆デッサンや油絵などを学んできた私でも、全く違う分野のペイント法ということを知り、ますますトールペイントにのめり込んでいきました。

カンマストロークやサイドローディングなどの技法を使い、白木や布・ビンなどにもペイントすることが出来、生活の幅が広がりました。

自分でも独自で、日用品にペイントしてみたり、ペイントした物を家族にプレゼントしてみたりと、日々楽しみが増えていきました。

生徒さんと一緒に頑張っていきます!

社会保険センターは理由あって閉鎖してしまったので、先生のアトリエへ通うようになり、 アトリエに飾ってある先生の作品を観ながらレッスンするようになりました。

そこでトールペイントを人に教えても良いという許可証をいただき、現在は自宅1階で自営業をしていますが、閉店後にアートレッスンとして、数人の生徒さんに水彩画や鉛筆デッサン、トールペイントを教えています。

生徒さんは楽しいレッスンで喜んで通ってきてくれていますが、自分だけのオリジナリティーがもっと出せるように、トールペイントからアレンジして日用雑貨や小物、アクセサリーまで制作出来たら、心も豊かに日々過ごすことが出来るのでは?と思うので、生徒さんとアイデアを出し合って頑張っていきたいと思います。

続けていくコツは?

やはりトールペイントを好きになること、興味を持つことだと思います。

私のように、初めは独学で始めてはみたけれど、思ったように上手く描けないし、先生も見つからないから、もう描くのはやめようと投げ出してしまえば、それで終わってしまいます。 トールペイントは技法さえ習得すれば、誰でも描けるし、どんな物にも描くことが出来るマルチペイントです。

生活の幅を広げる為にも、最後まで投げ出さずに描いてみてください。 自分が描いた物たちに囲まれて生活するのって、とても嬉しくって、楽しいものですよ。

そしてあなたが描いたトールペイントを、あなたの近しい人達にプレゼントして、みんなにも幸せを分けてあげられたら良いですね?

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