ドライフラワー
みなさん、自宅に花を飾りたいと思ったことはありませんか? 玄関やリビングに季節の花があったら、優雅な気持ちになれますよね。
でも、花を飾ったことがある人は分かると思いますが、生花は手入れが大変です。 毎日水をやったり、日当たりに気をつけたり…花を飾り続けるには手間もコストもかかるため、どうも億劫ですよね。
そんな人にはドライフラワーがおすすめです。 購入するもの、というイメージが強いかもしれませんが、実は自宅でも簡単に作ることができるんですよ。
ドライフラワー作りについてご紹介します。
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ドライフラワーとは?
ドライフラワーの特徴
ドライフラワーとは、花が傷む原因の水分を抜くことで、長期間の保存を可能にしたものです。 必要な道具も少なく難しい作業もないため、初めてでも簡単に作ることができます。
花を長期保存する方法として、他にも プリザーブドフラワー があります。 プリザーブドフラワー は特別な薬品を使って花を脱色・着色します。 ドライフラワーよりも生花に近い状態で長期保存できますが、薬品が高価で作り方も難しいため、初心者には向いていません。
作り方
作り方はいくつかありますが、最もポピュラーなのは自然乾燥法とシリカゲル法です。
自然乾燥法は、花を逆さまにして風通しのいい場所に吊るす方法です。 2週間ほどで完成します。この方法で作ると花が変色し、レトロな印象になります。
一方、シリカゲル法はドライフラワー用の乾燥剤(シリカゲル)を使い水分を抜く方法です。1週間から10日で完成します。 色落ちは少ないのですが、完成後に空気中の水分に触れると劣化してしまうので、密閉容器に入れるなど保存方法に気をつける必要があります。
人気の理由
自宅を気軽に華やかにできるドライフラワーは、特に女性に人気の趣味。 しっかり下準備さえすれば放っておくだけで完成するので、忙しい人にもぴったりです。 また、作った後のお手入れが必要ないのも人気の理由です。
そのまま飾るのはもちろん、額に入れたりガラスドームに入れたりと、アイディア次第でアレンジ方法も無限です。 簡単に始められて、かつ長く楽しめる趣味なんです。
ドライフラワーの魅力
失敗が少ない
ドライフラワーは、とにかく作るのが簡単です。一番シンプルな自然乾燥法は、花を逆さまに吊るしておくだけ。 シリカゲルを使う方法でも、花をシリカゲルの中に埋めるだけなので、失敗することはまずありません。
乾燥した後の花びらは破れやすくなっているため丁寧に扱う必要はありますが、器用さは必要ありません。 花がしっかり乾燥するまで待てる辛抱強ささえあれば、初めてでも失敗知らずの趣味なんです。
自宅を華やかにできる
ドライフラワーは、お手入れの心配なくたくさん飾れるので、簡単に自宅を華やかな印象にできます。 生花と比べ新鮮さは劣りますが、長期間保存できるため、違う季節の花を同時に飾ることもできます。
目で見て楽しいのはもちろん、ラベンダーなど香りの強い花はポプリにして楽しむこともできます。 きれいな飾り付けで嫌な匂いも取れるなんて、まさに一石二鳥ですね。
思い出をいつまでも残せる
結婚式のブーケや誕生日でもらった花など、大切な花を長く保存できるのもドライフラワーの魅力です。
写真ではなく現物を残すことで、もらった時のうれしい気持ちまで保存できる気がしませんか? もちろん、業者に頼んで プリザーブドフラワー にしてもらってもいいですが、せっかくもらった思い出の品。 自分の手で保存できる形に加工した方が素敵ですよね。
花をもらったら、しばらく鑑賞を楽しんだ後、ぜひドライフラワーにしてみましょう。
ドライフラワーのはじめ方
必要な道具は?
自然乾燥法に必要な道具は、ヒモやハンガー、ピンチなど、家庭にあるものばかりです。
シリカゲル法では、ドライフラワー用の目の細かいシリカゲルを購入する必要があります。 シリカゲルは1kg1,000円前後。使用後にフライパンで炒って水分を飛ばせば繰り返し使うことができるので、経済的です。 それと、花をシリカゲルに完全に埋めるために深さのあるタッパーが必要ですが、100円ショップのもので十分です。
ドライフラワーにしやすい花を準備しよう
道具が揃ったら、次は花選びです。 何でも好きな花を、と言いたいところですが、まずはドライフラワーにしやすい花を選びましょう。
ドライフラワーは乾燥させて作るものなので、カスミソウや千日紅など、もともと水分含有量が少ない花は、短い乾燥時間でより簡単に作れます。
また、バラなど花びらが厚いものも向いています。 花は水分が抜けると花びらが壊れやすくなってしまいますが、花びらが厚いものは比較的崩れにくく、花本来の形を保ちやすくなります。
水分を確実に抜く
ドライフラワー作りの最大のポイントは、水分を完全に抜くことです。 花に少しでも水分が残ってしまっていると早く劣化してしまいます。
自然乾燥法では、葉っぱの数を減らし、吊るす間隔を空けることで確実に水分を抜くことができます。
シリカゲル法では、花の水分を吸ったシリカゲルが青からピンク色に変わります。 色が変わったら花を取り出し、シリカゲルを入れ替え、花を再度完全に埋めます。 これを色が変わらなくなるまで繰り返します。
まとめ
生花より長持ち、 プリザーブドフラワー よりお手頃なドライフラワー。特別な技術や道具がなくても始められる趣味です。
最初はシンプルに、慣れてきたら花を組み合わせたり凝ったアレンジにしたりと、どんどんレベルアップできるのも楽しいですよ。
みなさんもぜひ、ドライフラワー作りに挑戦してみてください。