盆栽

盆栽

植物を眺めていると、心がほぐれたりほっとしたり癒しを感じますよね。 自然の美しい色合いの効果といえるでしょう。

では、盆栽というとどんなイメージを持たれるでしょうか?「地味」とか「おじさんぽい」という方も多いかもしれません。

しかし盆栽は今、「手のひらサイズの小さな癒し」となっているのです。

日本発祥のおしゃれで可愛らしい盆栽の世界をご紹介します。

日本発の盆栽とはどんなもの?

ミニ盆栽

ガーデニングとの違い

外国で人気のガーデニングは、宮殿の庭園のように景観を重視した形づくりにこだわります。 似たものに園芸もありますが、園芸は形よりも植物が生き生きと健康に育つことを重視しています。

盆栽はこの両方の文化の良いとこ取りをした鉢植えなのです。この両方の要素を室内で行えることが人気のヒミツと言えるでしょう。

盆栽の種類

代表的なものをご紹介すると、まず王道として思いつくのは松の盆栽です。中でも 五葉松 は定番中の定番です。 幹が太く枝ぶりが大胆な松は和風でありながら、鮮やかな緑の葉は白やクリーム色の磁気とも合い、鉢によって印象が変わりますよ。

花をつけるものの代表は 梅の木 です。 こちらも和風の定番ですが、枝を伸ばすのが早いので、花の見た目や香りの他に剪定の楽しみも味わえます。

紅葉するモミジや、味わい深い苔だけの盆栽など種類はたくさんありますが、大きく分けて5種類に分類します。

針葉樹のみの 松柏 、それ以外の木の 雑木 、花を楽しむ 花もの 、実を成らせる 実もの 、そして木ではなく種から育てる 草もの です。

最近ではこれに加えて、苔で草を土や根ごと包む 苔玉 が人気があります。

盆栽の魅力

もみじ盆栽

大きさや形が自由

緑がいつでもあったらいいなという方へは、苔盆栽。 丸や平たい鉢に苔を敷き詰め、ところどころに白い砂利を置いてコントラストを楽しめます。

小さい木を植えて眺めたいという方には、松や杉、檜などの常緑樹を。一年中美しい葉を楽しめるだけでなく、 じっくり育てられる種類であることも長く楽しめる秘訣です。

四季を楽しみたいという方には、モミジや銀杏を。季節によって紅葉し日々変わっていく様が楽しめるのは、毎日目にしている者だけの特権なのです。

実や花も楽しみたいという方へは、桜も良いでしょう。 美しい花の後には鮮やかな緑の葉がつき、次第に葉の下に丸く可愛らしいサクランボがなり始めます。 秋には葉が散って冬を迎え、また春を待つ頃つぼみが出てきます。

この様に盆栽には多彩な植物たちを楽しめる魅力があります。好きなものだけを選んで作り上げて下さいね。

無になれる集中時間

「日曜日は畑いじりで癒される」と言って畑を始める人がいるように、土いじりは普段やらない作業を黙々と行うことで頭がすっきりします。 文字を書いたり話す時とは違う脳の部分を使うことで疲労感が軽くなるというわけです。

美しい鉢が完成した時の喜びは、作り上げた達成感と、これから植物たちの成長を見守っていく生活の始まりにワクワクするでしょう。

ぜひじっくり付き合い、あなたのペースで楽しんでください!

手軽に始められる道具類

土や肥料、道具類はホームセンターの園芸コーナーでほとんどを揃えることができます。 また、ネットショップを利用すれば色々なデザインの盆栽鉢を購入できますね。

1リットル袋の少ない量の土が販売されており、手軽に多数をそろえることができます。

まだ育っていない苗よりも、ある程度仕立てられている木を選んだ方がより簡単に植えつけることができますので、利用してみるのも有りでしょう。

盆栽のはじめかた

梅盆栽

道具を揃えましょう

木によって変わってきますが、ミニ盆栽の場合ボールペンくらいの太さの木が限界と考えます。 この太さが切れるくらいの剪定鋏をひとつ。土を振るうためのふるい。これはふるって土の玉の大きさをそろえるために使います。

そしてお気に入りの鉢。植物が決まっていれば鉢はそれに合わせて選び、鉢が先に決まっている時はその逆でOKです。

また、鉢に土を入れる為の小さなシャベルや軍手もあると便利です。枝の土を払い落とすための歯ブラシも便利アイテムです。

土は木に合わせて選びます

土は木によって異なりますので木を選んだ時にセットで購入します。 代表的な物は保水効果のあるケト土や粒状の赤玉土などですが、土の袋の裏側に記載されている場合も多く、不明な時はショップ店員に聞いてみると詳しく教えてくれます。

インターネットで調べると簡単に入手できます。「ミニ盆栽 土」や「ミニ盆栽 道具」で検索してみましょう。

費用はどれくらい?

鋏や土ふるい、場合によっては土も100円ショップで入手することができます。 ミニ盆栽であればかなり安価に始めることができるのも良いところです。

本は1000円前後でありますが、現在盆栽を育てているブロガーや愛好家がホームページで情報を出していますので、インターネットで探してみると良いでしょう。

通販サイトでは盆栽に使用する道具を数千円で丸ごとセットで販売していることもあります。

さあ、はじめましょう

盆栽

盆栽の良さは、植物も生き物であるが故に同じものはどこにもなく、世界にひとつだけの物を自分で作れるところにあります。 プロが展示している鉢を観るだけでなく、ぜひご自身の手でオリジナルの世界観を作り出してください。

あなたの手でしか作れないものがそこにはあります。

盆栽体験をしてみませんか?