デッサンで知るモノクロの表現力

デッサンで知るモノクロの表現力

自律できないと独学は難しい!

子供の頃から、絵を描くのが好きでした。 あくまで「少し得意」というレベルで、決してうまくは描けなかったため、 「いつかは、臨場感のある絵がきちんと描けるようになりたい!」と思っていました。

「まずは自分で勉強してみよう」とスケッチの本や遠近法について学ぶ本など買ったりもしたのですが、準備をしたことで満足してしまい、結局本を開くことはなく・・・。

「強制的に『描く』環境に身を置かないと、いつまでも始められないなあ」とついに自覚したので、絵画教室に通うことを検討し始めました。

まずは「体験レッスン」から

近くにある絵画教室の情報を調べると、「体験レッスン」があるとわかりました。 教室の雰囲気も知りたかったので、申し込んでみました。

体験レッスンは、「40分程度で、シンプルな形の静物を描いてみる」という内容でした。 「デッサン用の鉛筆の削り方」・「BやHなど、それぞれの鉛筆を使うタイミング」・「立体的に見せるためのコツ」など、いくつかのポイントを講師の先生から教わり、自分なりに絵を描き進めていきます。

実際のレッスン同様に時折先生が様子を見に来てくださり、手本を見せながら、よりよい絵にするためのアドバイスをくださいました。先生にアドバイスをもらって描くと、ぐっと「それらしさ」が増して驚きました。

自分のペースで練習できそうだということもわかったので、私はその教室でデッサンを習うことにしました。  

描くのも観るのも、もっと楽しく

まず、描けば描くほど表現の幅が広がるのが、楽しいです。

私の通っている教室ではだんだん難しいモチーフを描いていくので、無理なく次のステップに進むことができます。 「こんなに形が複雑なものも、立体感をもって描けるようになった!」と事あるごとに「自画自賛」しています。

それから、意外かもしれませんが、絵を観るのがより楽しくなります。 「この絵はどうやって液体らしさを出しているんだろう」「どうしてこんなに遠近感が出ているんだろう」等、 「描く」ことを意識しながら絵画鑑賞ができるようになったので、以前よりも美術館に行くのが面白いです。

よりリアルに、より繊細に

今後は、風景画がもっとうまく描けるように、練習していきたいです。 果物やグラス、人形など、様々なモチーフを描いてきましたが、一番面白かったのは、写真を用いて進めた水辺の風景のデッサンでした。

日向と日陰のコントラストを付けることや、木のふっくらした感じを出すのは難しく、1枚の絵を仕上げるまでには時間がかかりました。

しかしその分、描き終えたときには自分の手で一つ世界を作り上げられたような気持ちになって、達成感がありました。 より臨場感のある、繊細な絵が描けるようになりたいと思っています。 

誰でも必ず上達します!

絵画教室の先生いわく、「理屈を知ること、練習を積むことで誰でもある程度のレベルの作品が描けるようになる」とのこと。

それまで絵の巧拙はセンスの問題なのかな、と思っていましたが、描けば描くほど、上達が実感できます。

もし「あまりに下手だから教室に行っても変わらない気がする」と考えている方がいらしたら、「そんなことはないです!」とお伝えしたいです。

中には「初心者対象」を謳っている教室もありますので、ご自身が通いやすそうな教室を探されてみてはいかがでしょうか。

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