お琴

お琴

日本音楽、和楽器、琴・・・
すてきな音色だけれど、親しみがないし敷居が高いと思っていませんか?

いえいえそんなことはありません。最近では有名なポップスやジブリの楽譜も出ていたりするんですよ!

お琴を買わなくても、教室ではお琴も道具も貸してもらえるので、気軽に楽しむことができますよ。 また、弾く楽しみだけでなく聞く楽しみも増えて、心もほっこりします。

さあ、日本音楽、お琴の世界を覗いてみませんか?

お琴ってどんなもの?

琴を彈く

どうやって弾くの?

お琴に琴柱(ことじ)と呼ばれる柱を立てて調弦(音合わせ)をし、それを爪や指で弾いて音を出します。

爪は、親指、人差し指、中指の三本です。象牙でできているものからプラスチックでできているものまで様々です。

流派

お琴の流派には大きく2種類、生田流と山田流があります。

その違いは、生田流はお琴の爪が四角く、お琴に対して斜めに座ります。一方山田流は爪が丸く、お琴に対して正面に座ります。

また、山田流の方が唄ものが若干多く、生田流の方が爪を使った技法が多いのですが、近年ではどちらの流派にも関係なく曲を選べる傾向にあります。

お琴の種類

一般的に「琴(箏)」と呼ばれているものは、十三弦からなる一般的なお琴です。その他にも、十七弦と呼ばれる低音がよく響くお琴や、二十弦や二十五弦といった珍しいものもあります。

琴の魅力

琴演奏

誰にでもすぐ音が出せる

何か楽器をはじめようと思ったけど、音がでなくて諦めた経験はありませんか?

お琴は誰でも音が出せる楽器です。実際、ワークショップでも3歳の子に音を出してもらったことがあります。爪で弾くのは少しコツがいりますが、指で弾くピチカートという方法だと誰にでも音を出すことができて、嬉しくなりますよ。

お琴だから正座、着物といった考えは古く、現代では椅子に座ったまま弾ける立奏台というものもありますし、先生も洋服を着た先生がほとんどです。

五線譜が読めなくても弾ける

お琴の楽譜は縦譜とよばれます。十三弦のお琴の場合、はじめに、演奏する曲に合わせて柱を動かして音を整えます。お琴用のチューナーを使うと非常に便利です。

次に譜面を見て演奏をしていくのですが、譜面は主に漢数字、お琴に座って一番奥の弦から一、二、三・・・九、十、斗、為、巾になっているので、対応する弦をリズムに合わせて弾けば曲が弾けるようになっています。

先生によっては、「ツンテンシャン」と口でリズムを教えてくれますよ。

日本文化に親しむ

「お琴を少々・・・」というだけで、何故か印象が良くなったりします(笑)

それほど珍しくいい印象を持っている楽器だからこそ、多くの人に伝えてみてください。ここで魅力を何点か書きましたが、一度聞いてみるとお琴の音色には圧巻されます。日本に生まれてきてよかった、と思いますね。

発表会で着物や浴衣を着る方は、着付けも一緒に覚えてしまえば一石二鳥。若い方だけでなく、高齢の方にもウケがよいですよ!

古曲からポップス、ロックまで

お琴の曲と言えば、お正月に流れる「春の海」や「さくらさくら」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

しかし近年では、和楽器でポップスやアニメソング、ボーカロイドなどいろいろな譜面が販売されています。お琴でオリジナルの曲を作ってライブをしている方もいます。和楽器バンドなどはよい例で、お琴を古曲以外で使って、親しみやすくしている例もありますね。楽器に慣れてきたら、好きなジャンルに挑戦してみるのも一つの楽しみです。

お琴のはじめ方

お琴

どこで学ぶ?

独学でも動画を見たり、見よう見まねでできなくはありませんが、一般的な方法として、カルチャーセンターや音楽教室で学ぶ方法と、先生の門を叩いて学ぶ方法があります。

カルチャーセンターや音楽教室では、主に趣味として、月謝制で学びます。マンツーマンのところもあれば、経験者だとグループで合奏を楽しむところもあります。

先生の門を叩いて入門する場合、本格的に学ぼうという方が多いです。少々費用はかかりますが、師範免許をとりたい方にオススメです。

必要な道具と費用

  • チューナー

爪はプラスチックのものから象牙のものまでありますが、象牙のもので三本セットで五千円前後です。チューナーは琴専用のものだと三千円前後、ギター用のものでしたら千円ほどで用意できます。

お琴は教室で貸してもらえるので、用意しなくてもはじめることができます。もしお琴を買って自宅で練習したい場合、練習用のお琴は新品で十万円前後かかりますが、中古の楽器屋さんでも取り扱いがあるかもしれないので探してみてください。

まとめ

筝曲

いかがでしょうか?お琴に興味を持っていただけたでしょうか?
近年では音楽教室でもお琴のコースがあるところもあります。ギターを始めるような感覚で覗いてみてはいかがでしょうか?

思っているよりも親しみやすいものですよ。更に上達すると、仲間との合奏は大変楽しいものとなります。

ぜひ、この機会にお琴をはじめてみてくださいね。