つまみ細工
七五三・成人式・卒業式・結婚式・・・
人生節目のハレの日に、和服を着られた方なら目にしたこともありますよね。
和布で作られた色鮮やかな花の集まるかんざしたちを。
そうではない方は、京都の舞妓さん達の髪を彩る花かんざしはイメージが湧きやすいかもしれません。
昨今のハンドメイドブームもあり、つまみ細工も例外ではなく、数々の本が出版されているほどの大きなブームが来ているようです。
そんなつまみ細工の魅力について、ご紹介いたします!
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そもそも「つまみ細工」とは?
江戸時代に始まったとされる日本の伝統工芸です。
正方形に切った布をピンセットでつまんで折り畳み、花など様々な形を作ります。
つまみの基本は、
- 丸みをおびた可愛らしい印象の「丸つまみ」
- 先が尖りクールな印象の「剣つまみ」
この二種類のつまみ方から仕上げていくのです。
つまみ細工は魅力がいっぱい!
身近な材料で始められる
特別なキットなんて必要ありません。和布でなくてもいいんです。自宅にある薄手の布地で十分に作れます。
着なくなった浴衣や着物、ブラウスのはぎれだって立派な材料に大変身!しまっておいた思い出の布地があるのなら、つまみ細工に生まれ変わらせることが出来るとうれしいですよね。
作る楽しみ
なにも豪華なかんざしにしなくても、お気に入りの一輪をヘアピンに付けるだけでとっても可愛いです。
小さいものならピアスやイヤリングに。大きいものならコサージュにしたり、ビーズやスワロフスキーをあしらって、自分だけの身近なアクセサリーが出来ちゃいます。
そう、基本さえ押さえればアレンジが自在なんです!
また、基本のつまみ方はとっても簡単。そしてこれさえ覚えたなら、作れるものはあなたの想像力次第でどんどん膨らんでいきます。
春は桜、夏はひまわり、秋は桔梗、冬は梅。
花だけじゃありません。つまみ細工は花鳥風月、色々な物を表現できるんですよ!
作ったものを身に着ける楽しみ・飾る楽しみ
日本の伝統工芸なので、もちろん王道の和服姿にぴったりです!
でも、だからって和服だけなんてもったいないと思いませんか?
例えば、サテンの布地で作ったつまみ細工なら、パールやビーズ、ビジューをプラスしてドレスコーデに合わせてもとても華やかです。
さらには身に着けるアクセサリーとしてだけではなく、小箱や額に飾り付けても美しく存在感があります。
つまみ細工は海外では「KANZASHI」という名で広まり愛好者も年々増えているそうです。外国の方へのお土産にも喜ばれそうですね。
つまみ細工をはじめよう!
どこで学ぶ?
スクールや通信講座があります。気軽に独学ならば、ブログやサイトで丁寧に作り方を公開してくださっている方もいるのでそちらを参考にするのもいいでしょう。
さらに気軽に手軽に…そんな方には自分で材料を揃えずに参加できる「一日体験講座」もオススメです。
必要な道具は?
基本の材料としては、
- 布(羽二重やちりめんなどが一般的ですが、薄手の布なら割と何でも大丈夫です)
- でんぷん糊やボンド(乾いたとき透明になるものがおすすめ)
- 作業用の木の板または下敷き等
- ピンセット(先に向かって細いものが圧倒的に使いやすい)
- 厚紙
- つまようじ
あとはハサミやカッターですが自宅で使っているもので大丈夫です。
身近な材料と道具ですぐに始められます!
費用は?
先細のピンセットは400~500円程度から購入できます。ボンドは100円程度の木工用で十分。布も自宅に眠る古布やはぎれで大丈夫。厚紙はお菓子の箱なんかも使えますね。
ですので、「とりあえず始めてみる」ならそんなに初期費用はかからないでしょう。
しかし、どこでどのような材料でどんなつまみ細工を作るかで大きく変わるので一概には言えません。ご自身の予算やイメージに合わせて材料や学び方を選ぶのがおすすめです。
まとめ
浴衣に、ハレの日に、あなただけのつまみ細工をプラス出来たらきっとステキな思い出に花を添えてくれることでしょう。
さあ、あなたも手作りの伝統工芸に挑戦してみませんか?
つまみ細工の体験談
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