古本屋ならではの魅力

古本屋ならではの魅力

神田古本まつり

神田神保町では年に一度、10月末から11月頭にかけて神田古本まつりが開催されます。 このイベントの目玉は青空古本市です。様々なジャンルの本が詰まった本棚が靖国通りの歩道の片側を占領する光景は圧巻です。

本格的に古本屋巡りに興味を持ったのはこのイベントがきっかけでした。 本棚に並ぶのは普通の書店では置いていないような本ばかり。 中には作家のサインが入った希少なものもあります。時間を忘れて古本を買いあさりました。

「巡る」のでなく「立ち寄る」

古本屋巡りが趣味だと聞くと、休日をまるまる一日古本屋につぎ込むようなイメージを持つ方がいらっしゃるかもしれません。 もちろん、そういった楽しみ方を否定するつもりはありませんが、何か別の用事のついでに古本屋に入るのもよいものです。

事実、「今日は古本屋に行こう」と思って家を出ることはほとんどありません。 興味を持ったのは神田の古本まつりがきっかけでしたが、はまったのはぶらりと古本屋に立ち寄るようになってからです。

そこにしかない本がある

古本屋最大の魅力は「そこにしかない本がある」ことです。 古本屋は普通の書店では置いてないような本を扱っている場合が多いです。 普通は取り寄せなければ買えないような絶版本や専門書を、実際に眺めながら買えるのは古本屋だけです。

古本屋では思わぬ掘り出し物を見つけることがあります。サイン本や名作の初版本などはコレクター心をくすぐります。 神田古本まつりでは有名な作家直筆の原稿を販売している古本屋もあります。

古本屋の「色」を知る

小さな古本屋は様々な特色を持っています。歴史関係の本が多いとか自然科学の専門書だけを集めているとか…。 自分の趣味に合った特色を持つ古本屋を見つけることができれば、古本屋巡りの楽しみは倍増します。

偶然立ち寄った古本屋に自分好みの本がなさそうだからと見限ってしまうのももったいないです。 そういった古本屋は自分の趣味を広げてくれます。 長時間滞在する必要はありませんが、一周見回るだけでも普段読まないような本に触れることができます。

「好みの古本屋を見つけること」「自分に合わない古本屋も眺めてみること」

実はこの二つは自分の当面の目標だったりします。 「古本屋巡りって楽しいな」と思えるようになったら、こういったことを意識してみるのもいいと思います。

古本屋入門

古本屋に行ってみたいけどどこにあるか分からないという方もいらっしゃるかもしれません。 そういった方は定石通り神保町に行くことをお勧めします。

神田神保町オフィシャルサイトの古書店一覧では、それぞれのお店がどういった古本に力を入れているのかがわかります。 ここをチェックしておけば、すぐに興味のある古本屋を見つけることができるはずです。

神田の古本屋は専門書を中心に扱っているお店がほとんどです。 専門書に興味がない方は大手のチェーン店に行ってみるのもいいと思います。 チェーン店の特徴は一般的な本が多く、値段が小さな古本屋のものより安いことです。 新しい発見をするチャンスは減りますが、気軽に利用できるのが魅力でしょう。

まずは時間のある時に、古本屋にちょっと寄ってみてはいかがでしょうか。

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