クラシックバレエ
クラシックバレエと聞くと、3歳頃からお稽古を始め、ずっと続けている方ばかりというイメージのお稽古事ではないでしょうか?
国内外のバレエ団に所属したり、コンクールに出たりというバレエダンサーは、確かに小さな頃からバレエを続け、技術を磨いている方がほとんどです。
それでは、大人になってからクラシックバレエを習いたいと思っても、習えないのか?というとそれはまた話が変わってきます。
クラシックバレエは、プロとして活躍するという目標ではない限りはいくつからでも習えるお稽古事のひとつです。 もちろん大人になってからでも大丈夫。
頑張ればトゥシューズをはいて踊る日も夢ではありませんよ。
クラシックバレエを始める前に考えてしまいがちなこと
大人からでも習えるの?
大人からクラシックバレエを始める方は沢山います。大人のクラスをのぞいてみると、年齢層の幅に驚くかもしれません。 それこそ大学生から主婦の方、お孫さんがいる方までお稽古しているクラスも珍しくありません。
一度はバレリーナに憧れたり、トゥシューズに憧れる女性は少なくないのではないでしょうか。 今からでも習えるかを心配するのであれば、それは全く問題のない習い事です。
体がかたいけれど大丈夫?
クラシックバレエを習ってみたいなと思った時に、体のかたさが気になる方も多いのではないでしょうか? 体の柔軟性はクラシックバレエには欠かせませんが、毎日ストレッチをすることで体は年齢に関わらず柔らかくなります。
体が柔らかくなるまでの時間には個人差もあり、小さい子のようにすぐに柔らかくなることは難しいかもしれません。 でも毎日の積み重ねで、しなやかな体は手に入れられますよ。
クラシックバレエとモダンバレエとでは何が違うの?
クラシックバレエ はいわゆる古典の踊りで、白鳥の湖、ジゼル、くるみ割り人形などチュチュを着て、トゥシューズを履いて踊ります。 一方の モダンバレエ は、裸足で踊ったり、チュチュを着たりトゥシューズを履いて踊る踊りではありません。
モダンバレエは体で自己表現をしたりと、クラシックのように物語を踊りで表現するだけではありません。
典型的なバレリーナを思い描いてあるのであれば、クラシックバレエを習わないと思い描いたバレリーナとは異なってくるので、気をつけてくださいね。
クラシックバレエの魅力
姿勢が良くなります
クラシックバレエは姿勢が基本です。 お稽古を重ねるにつれ、バレエでの姿勢や首や手足の伸ばし方などが身につくと、日常での身のこなしが雰囲気のある優雅な動きになります。
例えばバレエでは、右肩・鎖骨・左肩のラインをまっすぐに保ち肩は落とすのですが、この姿勢にすると自然と首は伸び、背中も伸びます。 言うのは簡単ですが、この姿勢の保ち方をマスターするのはなかなか時間がかかります。
そして姿勢をよくというと、たいていの方は反り気味になってしまいます。 背中をまっすぐに保てるようになるには、腹筋背筋が必要です。 バレエを続けることで長くしなやかな筋肉が鍛えられ、引き締まってきますよ。
立ち姿がキレイなだけでグンと雰囲気のある女性になれますよ。
アンチエイジング効果も期待できます
体の柔軟性とアンチエイジングは深い関わりがあるといわれています。 女優さんやモデルさんもストレッチを毎日の習慣に取り入れている方が多いのも納得ができますね。
お稽古事を始めたら、上手になりたいと思うもの。 クラシックバレエが上手に踊れるようになりたいという目標があれば、最初は辛いストレッチも乗り越えられるはずです。 目的は上達だとしても、アンチエイジング効果が自然についてくるのは嬉しい限りですね。
運動量はかなりあります
細いダンサーが優雅に舞っているクラシックバレエですが、運動量はかなりあります。 一度お稽古をしてみると、プロのダンサーはあの細い体のどこからパワーが出てくるのだろう?と不思議に思いますよ。
クラシックバレエは常に体を引き上げた状態でお稽古をします。 一見つまらなそうに見えるバーレッスンですが、全く踊りの経験がない方は、バーを片手で持ったままでも片足でまっすぐ立つことの難しさを感じるでしょう。
儚い印象のクラシックバレエですが、汗びっしょりになるほどの運動量です。
クラシックバレエの始め方
大人からのバレエクラスを探しましょう
『初心者クラス 大人のクラス』というキーワードでお稽古場を探しましょう。 お稽古場の雰囲気が合うかどうかも大切なので、一度は見学することをオススメします。
見学に行くと、初心者クラスなのにこんなに上手なの?と驚くかもあるかもしれません。 それはお稽古をしている方々が少し前から始めたからです。 数ヶ月後はこうなれると思って気負わずに、むしろ数ヶ月後・数年後の姿を前向きに想像してください。
初めてのお稽古の前に揃えておきたいもの
クラシックバレエといえば、まずはバレエシューズと、レオタードとタイツです。 全てインターネットでも買うことができますが、できれば最初は店頭で体に合わせることをオススメします。
また、大人のクラスの場合レオタード姿は恥ずかしいという方も多いので、バレエ用のスカートや短い丈のパンツなどをレオタードの上から着る方がほとんどです。
先生方も、大人のクラスはまずは楽しんで欲しいという気持ちでいるので、レオタードとタイツではないといけませんという子供クラスのような指示はないはずですよ。
バレエ用品は可愛いものが多いので、準備も楽しんでくださいね。
今日からあなたもバレリーナ
考えていたよりも敷居は高くなく、いつからでも始められそうだと思いませんか? お稽古を続けていくうちにトゥシューズを履くことは夢ではないと気がつくはずです。
始めはにこやかに踊れないとは思いますが、徐々に変化して行く姿勢や体の柔軟性を実感し、楽しんでください。
クラシックバレエを習い始めてから舞台や演奏会に出かけると、また違った見方ができるようになります。 芸術鑑賞の幅を広げてくれるお稽古事にもなりますよ。