フラメンコ
フラメンコは、カンテと呼ばれる独特の節回しの歌と、フラメンコギターや、カホン(箱型の打楽器)のリズムに合わせて踊るダンスです。
男性の踊り手は、シャツにベストとパンツ、女性の踊り手はフリルのスカートが何重にもなった、ロング丈のワンピースなどを身に着け、かかとで床を踏み鳴らしたり、手の振りなどで感情をあらわしながら、情熱的に踊ります。
バレエやジャズダンスのように、高く足を上げたり、体を大きく曲げるなど、体の柔らかさや瞬発力が求められるような動きがあまりないため、中高年の方にも始めやすく人気がある習い事のひとつです。
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フラメンコのルーツ
フラメンコは、放浪の民・ジプシー(スペイン語ではヒターノ)が、スペインのアンダルシア地方の音楽をアレンジして作り上げたものです。
定住を嫌い、オリジナルな因習を守って旅をするジプシーの人々は、各地で偏見など多くの苦しさを味わいました。フラメンコの歌・カンテには、ジプシーの人たちの困難な歴史や、喜怒哀楽の思いが込められています。
哀愁のこもった歌声やギターの音色の他、女性の華やかな衣装もフラメンコの魅力のひとつです。衣装に多く使われている水玉柄、これは一説には「ほくろ」を表しているそう。女性のほくろはセクシーで魅力的、ということのようです。情熱的なフラメンコにピッタリのエピソードですね。
フリルたっぷりの衣装をはじめ、大きなイヤリングや花の髪飾りなど、発表会で思い思いの衣装や小物を用意するのも、フラメンコを習う大きな楽しみです。
フラメンコを始めるには?
どこで習う?
やはり教室で習うのが一番です。経験やレベルに応じて、クラス分けをしている教室がおもなので、踊りは全くやったことがない、という人でも安心。周りも初心者だけなら、気負わずに始められます。
レッスン費用は、月4回で10,000円前後。または10〜12回のレッスンで20,000円台、というところが多いようです。
必要なものは?
練習での服装は、上は身体にフィットしたカットソーなど、下はファルダと呼ばれる、くるぶし丈のスカートで、練習用には無地でシンプルなものを。また、初めは足の動きを見るために、ファルダを着けずに練習することもあるので、スカートの下にスパッツなどを穿いたほうがいいでしょう。
靴は、フラメンコシューズを履きます。この靴は甲の部分に細いゴムが付いていて、激しい動きにも足が抜けないようになっています。 ヒールは太く、高さは5センチほど。靴の中で指が窮屈にならないような、幅広のパンプスです。
練習用ファルダは3,000円〜5,000円くらい、フラメンコシューズは8,000円〜12,000円くらいで、手に入ります。
ファルダとシューズ、パンプス用の靴下は用意したほうがいいですが、教室によっては共同で安く購入できたり、おすすめのショップがある場合もあるので、申し込み時に聞いてみるといいでしょう。
まとめ
どの年齢でも楽しめそうなフラメンコ。特にルーツを知ると、より高い年齢で人生経験が豊富なほうが、魅力的な踊りができそうに思えますね。一日体験レッスンなどを設けている教室も多いので、まずは一度トライしてみましょう!