写経

写経

「写経(しゃきょう)」は、元々はお坊さんが修行のためなどにお経を書き写すことですが、趣味としての「写経」は、おもに般若心経(はんにゃしんぎょう)を書き写すことをいいます。

お手本の上に半紙を重ねて、それをなぞって書いていくだけなので、誰でも簡単に始められます。

写経の魅力

写経の効果

この般若心経は、仏教のいろいろな宗派で広く唱えられているお経なので、きっと一度は聞いたことがあるはず。 しかし、「お経」というと暗いイメージで、ことばの意味も全くわからないものですよね。

でも、実はこの般若心経には、毎日を幸せに過ごしていくためのヒントやアドバイスが書かれているのです。 現代訳や解説などで、意味を知りながら書いていくと、写経をより深く楽しめます。

写経の効果って?

忙しい毎日、ストレスを感じたときには、ゆっくり心を静めたり頭をからっぽにする、という時間が必要ですが、 そんな時間は意識しないとなかなか取れないし、何もしないとかえって落ち着かない、という人は多いかも。 そんな人には、ただ文字を書き写していく「写経」がおすすめです。

300字に満たないお経ですが、間違わないように文字を書いていくのは、集中力がなかなか必要です。 その分、全部書き終えたときの達成感は最高で、イライラや落ち込みなども、写経が終わったときには忘れています。

また、集中して文字を書き写すという指先を使った作業は、脳を活性化させ認知症予防にもなるという説もあるので、 『最近もの忘れが増えてきてちょっと心配・・』という人にもオススメの趣味です。

写経のはじめ方

写経のはじめ方

必要な物は?

半紙と筆です。筆ペンでもOKです。

あとは、お手本ですが、最近では写経用の般若心経の全文が、様々なサイトから無料で入手できます。 横書きや縦書き、意味の解説が付いたものなど色々あるので、好きなものを選んでダウンロードしましょう。

大きな書店や文具店などでは「写経セット」も売っています。
これは、写経用紙数枚とお手本、テキストや解説、筆ペンなどがセットになったもので、 だいたい 1,000円〜1,500円ほどです。

本格的にやりたい!

道具さえ揃えば自宅ですぐに始められますが、もっと本格的にやってみたい、という人には、実際にお寺に行って写経してみる、という方法もあります。

写経体験をやっているお寺に、電話やメールで体験ができる日時を確かめてから行きますが、筆や墨などの道具が用意されていて、手ぶらで行って体験できるお寺も多いようです。

お寺では本格的な作法に従って写経し、書き終わった用紙は奉納料を払って、お寺に納めるのが一般的です。 納める写経用紙には、日付、住所や氏名とともに、願意(願い事)を書き入れます。

奉納料は、500円程度〜数千円までといろいろで、必要な持ち物なども、それぞれのお寺で違いがあるので、事前に問い合わせると安心です。

写経体験をしてみよう!

気軽に参加できる写経体験で、心と身体をリフレッシュしませんか?

書き終えた頃には、清々しい達成感を得ることもできますよ!