カルトナージュ
カルトナージュという工芸をご存知でしょうか? カルトナージュは18世紀にフランスで生まれた伝統工芸。フランス語で厚紙細工の意味なんです。
カルトン(厚紙)で作った箱に布や紙を貼って、美しく装飾していきます。 もちろん、身の回りにある空き箱を装飾して、オシャレな箱に大変身させることもできます!
最近では日本でもその魅力が広まり、人気の手工芸になってきているカルトナージュ。 その魅力をご紹介したいと思います。
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カルトナージュとは?
どんな種類があるの?
カルトナージュは大きく分けて3種類あります。
(1)フランス伝統の作り方を忠実に再現したもの。
(2)空き箱を切り開き、キルト綿と布を貼り、針と糸で縫い合わせ元に戻すもの。
(3)空き箱にそのまま布や紙を貼り、美しく仕上げるもの。
日本では(3)のカルトナージュが広まっています。 箱に貼っていくだけなので、入門編として最適です。
どの種類もそれぞれの楽しさがありますが、(1)の伝統のカルトナージュは一から作り上げるため、最も達成感を感じられます。カルトナージュに慣れてきたらぜひ挑戦してみてくださいね。
2つの良さを持つカルトナージュ
お伝えしたように、日本では空き箱を利用したお手軽なカルトナージュが広まっています。 これは牛乳パックなど、不要なものを価値のあるものにリサイクルするという良さがあります。
また、工芸作品として制作・販売するカルトナージュもあります。 時間をかけてデザインを考え、布や装飾の材料を厳選し、何もないところから完成させます。 手間を掛けた分だけ人を引き付ける工芸品としての良さもあるのです。
カルトナージュの魅力
デザインを考えるのが楽しい!
同じ箱やブックカバーでも、選ぶ布や紙の柄によって印象が全く違うものが出来上がります。 カルトナージュの楽しさは、そのデザインを考えて材料を探すプロセスにあるんです。
作るものがそれほど複雑ではないだけに、柄選びがカルトナージュを素敵にするポイント!どの柄を選ぶかはあなたのセンスです。
アンティークの素敵な布に偶然出会えたことでインスピレーションが広がり、制作意欲が沸いてくることもあります。
完成したら何を入れようか、どこに飾ろうかと考えることもまた醍醐味の一つですよ。
手軽に始められる
カルトナージュは自分の家にある余った布や紙を再利用できます。 ゴミとして捨てられるはずだった空き箱を小物入れやブックカバーにすることができます。とってもエコですね!
また、必要な道具もハサミやカッター、マスキングテープといった家にあるもので始められます。
このように、専用の道具を購入する必要がないので、他の趣味に比べたらそれほど費用もかかりません。 嫌になって止めてしまっても、リスクもありません。
手工芸をやったことがないけど何かに挑戦したい!という方にオススメです。
プレゼントにも喜ばれる
完成した作品はオリジナルの一点物。あなたにしか作れないものです。 もちろん自分で使っても良いですし、プレゼントにも大変喜ばれます。
最近ではスマートフォンカバーやメガネケース、パスケースや写真立てなど、色んな作品が作られています。
完成品をそのままプレゼントしても良いですし、プレゼントを入れるためのギフトボックスをカルトナージュにするのも素敵ですね。
自分の手作りしたものが喜んでもらえると、ますます制作意欲も沸いてきますよ!
カルトナージュのはじめ方
ワークショップに参加しよう
まずは地域の文化センターやクラフト店で開かれるワークショップに参加してみると良いでしょう。
その際の注意点ですが、カルトナージュは呼び名が統一されていない事もあるので、内容をよく確かめてください。 例えば、茶箱づくりや布箱づくりといった言い方をされる場合もあります。 「厚紙や空き箱にに布や紙を貼って綺麗な小物入れを作る」といった内容でしたら、カルトナージュだと思って大丈夫です。
習いに行く事ができない場合でも本やインターネットで調べれば始められます。
最近ではカルトナージュのキットも売られていますので、購入してみるのも良いでしょう。
必要な道具
主な道具は以下のとおりです。
- 厚紙や空き箱
- お気に入りの布や紙
- 木工用ボンドか糊
- カッター
- はさみ
その他にも装飾品(レース、タッセル、ビーズ、ビジュー、ボタン、留め具など)があると、素敵な作品に仕上がりますよ!
まとめ
いかがでしたか?カルトナージュの魅力を理解していただけたでしょうか。
カルトナージュは初心者でもわりと成功しやすい手工芸と言えます。 世界で一つだけの箱が完成した時には達成感がありますよ!
みなさんもお家の片隅で眠っている布や紙を見つけたらぜひ始めてみてくださいね。