合気道

合気道

合気道と聞いて皆さんは何を想像されますか?護身術?

いえいえ、合気道は身を守るすべが身につくだけではありません!

無理なく体力がつき、自然に柔軟性が養われる合気道は、お子さんから高齢の方まで幅広い層に親しまれている武道なんですよ。 その魅力は、護身術はもちろんのこと、健康促進から国際交流、はたまた日本文化の再認識まで多岐にわたります。

好奇心のアンテナがピンっと立つような醍醐味の、合気道の世界をご案内いたします。

合気道とは

古い武術から生まれた現代的な武道

相手を倒すことを目的とした侍の時代の武術とは異なり、合気道とは相手の力と自分の力を同化させ、合わせた力をコントロールするものです。

護身術だけが合気道ではありませんが、腕力に自信のない人や女性でも、合気道の稽古を通じて身を守るための知識やセンスが身につきます。

合気道には試合がない

一部の会派を除き、合気道には試合というものがありません。これは競い合う精神から念が生じ、隙につながる、という考え方によるもの。

確かに「よし、勝つぞ!」という気持ちは大きなモチベーションになりますよね。 でも、「頑張っても負けてばっかり...」とやる気をなくし、やめてしまったという経験はありませんか?

合気道は優劣を競い合わないからこそ、息の長い趣味として楽しむことができます。 競争がないことで道場内はまるでファミリー!異世代間交流も盛んです。

憧れの黒帯、袴姿

合気道をする上で、やはり黒帯と袴は憧れ。すっと伸びた背中に黒帯と袴。日本人ならずとも魅了される姿ですよね。

これまでの努力が黒帯や袴という目に見える形で現れると、「もっと稽古を頑張るぞ」と張り合いがうまれます。 そればかりではなく、「やり通せた!」という自信が日々の生活の中でいつもよりちょっとだけ自分を積極的にさせてくれます。

合気道の魅力

護身術で「備えあれば憂いなし」

護身術を学びたいという理由から合気道を始める人は少なくありません。 「逃げるが勝ち」と言われても、背後から手や肩をつかまれたら? 合気道の稽古を通じて、拘束をほどくためのテクニックを学ぶことができます。

もし襲われた場合、相手に抵抗しようとするのが自然な反応ですよね。 しかし合気道では、襲ってきた相手の力を同じ方向に流すなどしてコントロールし、自分にとって有利な状況に持ち込む技を身に着けることができるのです。

日ごろの備えは意識の高さにもつながります。「最善を願い、最悪に備える」ことが大事かもしれませんね。

心身ともに健康に

長時間机に向かって働く人や、同じ姿勢を続ける必要がある人はぜひ合気道を!

基本の技はストレッチ効果があり、凝り固まった肩や背中を芯からほぐしてくれます。 有酸素運動の側面もあるので、気付いたら気になる部分がスッキリという嬉しい結果も期待できますよ。

また、困りごとや悩みごとで頭の中がいっぱい、という時も合気道は抜群です。 合気道は無念の精神を育むことを目的としています。 まずは頭をリセットさせてみると、良いアイデアが生まれるかもしれませんね。

国際交流のきっかけにも

柔道や空手などと同様に、合気道も世界中に広まっているのをご存知ですか?

合気道をするために日本に来たいう外国人と接する機会は予想以上に多いんですよ。 合気道という共通点があれば、言葉の壁もなんのその。稽古の後でワイワイと国際交流を楽しみましょう!

さらに、海外ではインテリのする武道というイメージが強いので、海外旅行の際にはちょっぴり鼻高々になれるかも?

合気道のはじめ方

道場探し

多くの道場がホームページ等を開設していますので、インターネットでお近くの道場を探してみましょう。 一口に合気道道場といっても、護身術的な合気道を教える道場もあれば、瞑想的な合気道に重点を置く道場もあります。自分にあった道場を見つけるため、まずは見学してみるのがオススメ。

道場はちょっと敷居が高いなぁ、見学したら断りにくいかも、と迷っている方は、より気軽に始められるカルチャーセンターはいかがですか? また、男性と組むのはちょっと抵抗がある、という女性向けに、女性専用クラスを設けている道場もあります。

必要なもの

最初は動きやすい服装でOKという道場もありますが、長く使えるものなので道着(上下)と帯を揃えてしまいしょう。 女性であれば1万円程度、大柄な男性でも1万5千円ほど。ネットショップで購入すれば、よりリーズナブルに揃えられます。

また、膝で歩く膝行(しっこう)と呼ばれる動きがありますので、辛いようであればバレーボール用の膝サポーターを身に着けると良いでしょう。

最後に

「動く禅」と呼ばれる合気道は、日本文化そのもの。海外での人気の高さもこれによるものです。 稽古のみならず、異世代交流や国際交流を通じて日本という国を新たな角度から発見できるチャンス!

お気軽に道場やカルチャーセンターに足を運んでみてくださいね。