日本画

日本画

日本画という言葉からイメージするのはどんな絵でしょうか?浮世絵、水墨画、掛け軸といった答えが返ってきそうですね。

しかし、現代における日本画とは、岩絵の具、水干絵の具、胡粉、箔、和紙などの画材を使って描く絵すべてを指します。 したがって画題は必ずしも古典的なものとは限りません。

その美しい画材は伝統を受け継ぐとともに、新しい表現を追求することができる日本画についてご紹介します。

日本画とは?

岩絵の具

日本画の特徴

日本画の特徴のひとつは、絵の具を一色一色、自分で作ることでしょう。岩絵の具や水墨画干絵の具は、粒子状のものです。これを絵皿に取り、膠(にかわ)を入れて練り混ぜ、さらに水を入れて練り混ぜます。この調合の仕方も描く人によって様々で個性が出ておもしろいものです。

「手間がかかるなぁ」なんて声が聞こえてきそうですが、丁寧に作業していくことで、独特の美しい絵の具に仕上げることができるのです。

意外と簡単!?日本画制作

よく言われるのは、日本画は難しいという意見。確かに工程や作業が多く、固有の技術で制作していくので、初めは少し戸惑うかもしれません。しかしながら一度習ってしまえばそんなに難しいものではありません。画材とじっくり向き合っていくことで、日本画でしかできない魅力的な表現方法を誰でも身につけることができます。

そして、慣れてくると自分にしかできない方法で自由に描くことができます。また、初心者用に工程を省いた方法や、簡易の日本画材を用いる方法もあります。

日本画ってどうやって描くの?

日本画制作にはいくつかの工程があります。基本的な流れは以下の通りです。

(1)写生
(2)スケッチ
(3)小下図制作
(4)大下図制作
(5)本画制作

丁寧に積み重ねていくことで、完成度の高い作品を仕上げられます。

「もっと気軽に楽しみたい!」という方には、初心者用に工程を省いた方法や、簡易の日本画材を用いる方法もあるのでそこから試してみましょう。

日本画の魅力

岩絵の具

日本画と言えば岩絵の具。これはもともと天然の鉱物を砕き、粒子状にしたものです。ラピスラズリや珊瑚といった半貴石なども原料になります。贅沢ですね。

現在では、天然もの以外も使われていますが、いずれにせよ岩絵の具はキラキラと輝く美しい絵の具です。粒子は細かいものから粗いものまであり、同じ原料でも大きさによって色が違って見えます。

岩絵の具を並べて見ているだけでも「キレイ〜!」と惚れ惚れしてしまいますが、描かれた日本画の、光が乱反射する絵肌はとても幻想的ですよ。

様々な素材といろいろな表現

昔から手先が器用で感性鋭い日本人は絵を描くことにおいても、繊細で研ぎ澄まされた表現をしてきました。極限まで無駄を省き洗練された線描。薄く溶いた絵具を丁寧に重ねてつくる色面。これらは日本人の気質に合い、日本画材ならではの美しい表現です。

絹に描く場合にはなんとも言えない独特の柔らかいぼかし表現ができ、ハッとするほど綺麗です。「細かいことはちょっと苦手」「大胆な絵が描きたい」という方も大丈夫。粗めの絵具や箔を焼いたりして迫力のある画面をつくることもできますよ。

種類豊富な画材を使って自分のしたい表現を見つけましょう。

日本の伝統文化を身につけられる!

せっかく日本に日本人として生まれたのであれば、ひとつはその伝統文化を身に付けたいもの。日本の技術やセンス、仕事の素晴らしさは美術の世界においても例外なく、海外から高い評価を受けています。

日本画は外国人にも誇れる素晴らしいジャンルです。その技術を身につけることで国際的にコミュニケーションの幅が広がりますよ。

日本画のはじめ方

墨入れ

誰からどこで学ぶか

日本画制作には特殊な技術が必要なので一人で始めるより、教室などに通う方がベターです。しっかりと日本画を専門に学んだ方、また日本画家として活動している先生から学ぶのが適当でしょう。

日本画を教えている教室がいくつかありますので、自分に合った教室を探してみてください。先生の作品をチェックするのもいいですよ。自分の好みに合った画風の先生に教えてもらうのは楽しいでしょう。

必要な道具は?

岩絵の具、水干絵の具、胡粉、顔彩、墨、和紙、パネル、筆、刷毛、硯、絵皿、膠などが必要になります。

初めからすべて揃えるのは少し大変かもしれませんが、教室によっては一部道具を貸し出ししているところもあり、ストレスなく始めることもできます。

また、手軽に日本画体験ができる顔彩を使った授業が中心の教室もありますので、こちらもチェックしてみてください。いずれにせよ自分の状況に合った教室を選ぶのがベストでしょう。

まとめ

 ニワトリ

伝統に触れながら今を創造することのできる、さまざまな魅力が詰まった日本画。興味が湧いてきましたか?じっくりと作品と向き合い制作することで、感覚が研ぎ澄まされ、新しい自分の才能を発見できるかもしれません。

自分の作品をお部屋に飾って鑑賞するのも素敵ですよ。まずは気軽に始めてみましょう。