ハンドベル
ハンドベルといえばクリスマス季節にコンサートがよく開かれていますので、美しい音色を聴いたことがある方も多いのではないでしょうか?
形は釣鐘状のベル型ですが、ひとつだけだと、なんだか受付やレストランに置いてある呼び鈴みたいですよね(笑)
しかし、演奏する時は音の高さが違うベルをたくさん用意して、それを楽譜に合わせて鳴らしていきます。それはまるでピアノの鍵盤のようです。
演奏されるのを聴いて楽しめるのはもちろん、演奏者たちが奏でている姿も美しい、そんなハンドベルをご紹介します。
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ハンドベルってどんな楽器?
ハンドベルのふるさとはイギリスです。かつて教会では、礼拝だけではなく冠婚葬祭ごとに異なるメロディを教会の塔の鐘で鳴らしていました。しかし、その鐘のつき手たちが本物の鐘で練習をすると、街の人たちに迷惑になってしまいますよね。そこで気軽に練習できるようにと考えられたのが、ハンディサイズの「ハンドベル」でした。のちに、ハンドベルはアメリカに伝えられ、練習道具ではなく楽器として発展しました。
現在では、本来のハンドベル(イングリッシュハンドベル)のほかに、もっと軽量で価格も安い、ミュージックベルという楽器も考案され、こちらもハンドベルとして、多くの人に親しまれています。結婚式の余興のような華やかな席や、リハビリでの音楽療法などでも使われています。
ハンドベルの魅力
音色がステキ
ハンドベルをやっている人の始めたきっかけで、とても多いのが、「ベルの演奏を聴いてぜひやりたくなった」というものです。
特にイングリッシュハンドベルは、教会の鐘を模して作られたためか、よく使われるキャッチフレーズが「天使の歌声」。深く響く低音、星のようにきらめく高音、その一つ一つの音はとても美しいです。
それらが集まって作るハーモニーは、確かに、天国でもし音楽が流れているとすればこんな音色かな、と思わせます。
楽譜を読めなくても演奏できる
ハンドベルは、楽譜が読めなくても、数を数えられれば演奏できます!ウソみたいですが、本当です。 もちろん楽譜を読めるに越したことはありませんが、工夫次第で、読めなくても問題なく演奏できます。
ハンドベル演奏を保育に取り入れている幼稚園もあるくらいです。楽譜を読めない子も大勢いますが、ちゃんと曲を演奏しますよ。 視力が弱っているお年寄りが多い老人ホームでも、レクリエーションに使われています。
ひとりでは演奏できない
ひとりが受け持つのは通常2音(ドとレ、など)ですから、ひとりでは曲を演奏できません。一見デメリットのようですが、実はこれが長所です。
皆で息を合わせ、心をひとつにして練習し、曲を完成させる。紡ぎ出される音楽を一緒に楽しむ。ワクワク感が止まらない、素晴らしい体験です。
ハンドベルのはじめ方
メンバーを募集しているサークルに入会する
お近くの公民館や楽器店、カルチャースクールに問い合わせると、そこを拠点にしているサークルを紹介してくれます。 インターネットで活動を発信しているサークルもありますので、検索してみるのもよいでしょう。
かかる費用は、他の楽器を始めるのと比べたら格安です。会費と100円ショップで買える白手袋だけ!お財布に嬉しいですね。
楽器を手に入れる
自分に合った時間や場所で自由にやりたい!
親しい友達と一緒に練習して、イベントでご披露したい!
そんなアナタは、ミュージックベル(ハンドベル)を、まずはレンタルしてみてください。楽譜付きプランや伴奏CD付きプラン、講師が教えてくれるオプション付きもあります。ネットで検索するとたくさん見つかりますよ。慣れてきたら、購入を考えてもいいですね。
イングリッシュハンドベルのレンタルは、値段がちょっとお高いですが、聖文舎ハンドベル販売 で取り扱っています。
まとめ
子どもの頃ピアノを習っていた、また何か楽器をやってみたいけど、練習する時間が無い・・・という人も、 楽譜は線を一つ一つ数えながらしか読めない、でも楽器をやってみたい・・・という人も、
どんな人でも、音楽を愛する気持ちで素晴らしい演奏ができる、それがハンドベルです。
みんなで何かやるのがお好きなら、ハンドベルはきっと夢中になれますよ!