ブランデー
ブランデーは「王侯の酒」と呼ばれる、どちらかというと高価なお酒です。見た目も美しく、強く豊かな香りが特徴です。
ブランデーを楽しみたい、でもその大人過ぎると言われる香りも、ブランデーにフルーツを漬け込んで「フルーツブランデー」にするなど、実は楽しみ方がたくさん。フルーツを加えることで爽やかさやまろやかさが増します。その漬け込んだフルーツで、パウンドケーキを焼いてみてもいいですね!
料理やお菓子作りなど、お酒が飲めなくても十分に楽しめるブランデーの多彩な世界をご紹介したいと思います。
<< 目次 >>
ブランデーあるある?
バルーン型のグラスのイメージ
ブランデーといえば、ワイングラスよりも口が広くお尻のふくらんだ バルーン型 のグラスに注いで、手のひらで回しながら一口飲む・・・そんなイメージはありませんか?
実はこれ、間違いなんです。例えば
- 手の温度で温める必要がない
- バルーン型より細長いグラスのほうが良い
など、浸透しているイメージとはずいぶん違いがあります。
どうしてこんな違いが生まれたかは、ブランデーが伝統を持ち、歴史があるからにほかなりません。昔のブランデーは「王侯の酒」とはいえ、今より質が安定していませんでした。そのため、手で温めて香りを立てたりする必要がありましたが、現在は安定しているため、そのようなことをせずとも香りを楽しめるようになりました。その分、身近に手軽になったともいえます。
ブランデーの熟成年数
ブランデーには熟成年数を示す符号が書かれています。
「VO(very old)」とても古い、「VSO(very superior old)」とても優れた古いブランデー、「VSOP(very superior old pale)」とても優れた古い澄んだブランデーといった符号です。
フランス発祥なのに英語表記なのは、当時、主な輸出国がイギリスだったからです。こんなところにも歴史を感じられることもブランデーの魅力です。
ブランデーの魅力
時間を楽しむ
ブランデーは40mlほどを30分かけて味わうという、ゆったりとした時間を楽しめることが大きな魅力。アルコール度数も高いので、ほんの少しずつ口にして味わい、その時間を濃密に上質に過ごすことができます。
香りを楽しむ
ブランデーはワインを蒸留して熟成させたお酒だけあって、香りは素晴らしく芳醇です。『飲む前』『飲みながら』『飲んだ後』の3回を意識するだけで、手軽に一段上の楽しみ方が実践できます。特に飲んだあとのグラスの香りで余韻に浸れるのはブランデーだけ。長く楽しめるのもブランデーの強い魅力です。
料理に使える
香りの強いブランデーでステーキなどに香りをつけることをフランベと言います。素材の良さを引き立て、さらに良い香りを添えてくれるので食欲をそそります。安価なブランデーでも十分ですし、お酒の飲めない人にもオススメです。
ボトルがすごい
高価になりますが、ブランデーはボトルも楽しめるお酒。高級ブランデーと呼ばれるものには、バカラの美しいブランデーボトルが使われているものもあります。美しいブランデーの色を美しいボトルと共に楽しむことができます。
ブランデーに挑戦
ストレートで
ブランデーは、なにも入れないストレートで味わうことが基本的なスタイルです。適温が18℃~20℃と言われているので、氷も入れないほうが良いとされます。グラスの3~5ミリ程度が目安の分量です。ゆっくり時間をかけて、味わってみましょう。
お酒に強くないけれど…
ブランデーはストレートで、と言われますが、紅茶やコーヒーに入れる飲み方もオススメです。ブランデーは強いお酒なので、ほんの1滴を目安にすると、美味しく楽しむことができますよ。
意外なおつまみ
お酒のおつまみといえば、塩辛いものを連想しがちですが、ブランデーのおつまみにはビターなチョコレートなど、甘いものがよく合います。ブランデーで楽しむ時間をご褒美時間にするなら、ちょっと贅沢なチョコレートを用意すると、手軽にもっとラグジュアリーな時間を過ごせます。
特別に、贅沢に
コニャック、アルマニャックはフランスのコニャック地方とアルマニャック地方でできるブランデーのこと。「アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ」でその名称を厳しく管理されています。総称であるブランデーとは、コニャック、アルマニャック以外のブランデーをさします。厳しく管理されているだけあって、高価ですが香りは格別。思いきったご褒美に選んでみるのもオススメです。
スイーツに
おつまみにチョコレートが合うように、ブランデーは甘いものと相性がいいお酒です。例えばアイスクリームにかければ、贅沢でちょっと大人のデザートに大変身。先に触れたフルーツブランデーをかけても美味しく楽しむことができます。
ブランデーを楽しもう!
みんなでワイワイ、グビグビ飲めるお酒もいいけれど、たまにはゆったり一人で上質な時間を楽しみたい、悲しいときの慰めに、嬉しいときのご褒美に、ブランデーは様々なシーンに寄り添ってくれます。
今日の気分にあなただけの ブランデーと過ごす時間 を味わってみませんか?