焼酎

焼酎

焼酎は見た目は日本酒と似ていますが、日本酒がお米のみを原材料とするのに対し、お米を含むいも類や麦などの穀類を材料に醸造して作られているという違いがあります。

しかしその歴史は古く、1500年代には「座主がケチで焼酎をふるまってくれなかった」という落書きが残っているほど、庶民が楽しみにしていたお酒でもあります。

種類も豊富で香りもそれぞれ、そして、お酒が飲めない人にも、もっとも親しめるお酒が焼酎です。

料理はもちろん、様々な使い方のある『焼酎』の多彩な世界をご紹介したいと思います。

焼酎

焼酎

甲類?乙類?

焼酎の容器には『甲類』『乙類』と記載されています。甲乙、といえばなんとなく甲のほうが美味しくて乙のほうが…と連想してしまいがちですが、実はそうではありません。乙類は伝統的な単式蒸留方法で作られたもの、甲類は新しい連続式蒸留方法で作られたものをさします。

例えば、

  • 甲類は無臭
  • 乙類は香味成分が多い

といった特徴があります。この中でも乙類で、伝統的に使用してきた原材料を使ったものだけが『本格焼酎』を名乗ることができます。

香りを楽しみたいときは乙類や本格焼酎を、お酒の匂いを残したくない!というときは甲類と書いてあるものを、という選び方もできます。

焼酎の3M

焼酎の中でも幻として名高い"3M"と呼ばれるお酒があります。『森伊蔵』『魔王』『村尾』この3種類で3M。いも焼酎でありながら、いも臭さが取り除いたまろやかな味わいとうたわれています。初めて飲むという方もおもてなしに使いたい!という方もどれにしようかと迷ったらここから始めてみると手軽です。

焼酎の魅力

緑茶ハイとウーロンハイ

飲み方いろいろ

焼酎といえば、いろいろなもので割れることが最大の魅力。特に香りのない甲類のものならば、楽しみたい香りのジュースやお茶などで割って飲むことができます。フルーツを添えたり、焼酎の量を変えてお酒に強い人も弱い人も一緒に、そしてオシャレに演出して楽しむことができます。

選べる香り

伝統的ないも焼酎、米焼酎、そば焼酎、麦焼酎など、芳醇な香りを楽しむこともできます。その日の気分やシーンで選べるのも魅力的ですね。

麦焼酎は独特の香ばしい香りがします。いも焼酎は臭みがありますが、それがクセになる人も多いです。米焼酎はいも焼酎ほどではありませんが、こちらも臭みがあります。

料理に使える

酒蒸しなどの料理に使える焼酎は、てんぷらでその威力を発揮します。てんぷらの衣に使えば簡単にサクサクに揚げることができます。焼酎1つで飲み物もおつまみも準備できてしまうことも魅力の1つです。

名前のこだわりがすごい

先に少し触れましたが、焼酎は凝った名前のものが多くあります。『魔王』や『百年の孤独』など、名前を楽しむという気軽な始め方もあります。話題を提供してくれるので、プレゼントにも喜ばれます。

焼酎を飲もう!

焼酎お湯割り

パーシャルショット

焼酎は冷凍庫に入れてキンキンに冷やすことで、シャーベット状のトロリとしたなめらかな飲み口にするという方法があります。これなら1度に1本空けずに済みますし、おもてなしとしてもオシャレ。また冷凍庫に入れておくだけでできるので気軽に楽しめます。

爽やかに飲みたい

焼酎は様々なもので割ることができますが、炭酸水で割ると爽やかさが倍増。焼酎は二日酔いしにくいといわれますが、ハーブを添えたり柑橘系のフルーツを添えれば目にも楽しく、より爽やかに楽しむことができます。焼酎の量も自分の体調に合わせて変えられるので、最後まで楽しいお酒の時間を過ごすことができますね。

安い!

たっぷり入って安価!それが焼酎の大きな魅力でもあります。安価なものから高価なものまでかなり幅広くありますが、ほかのお酒には無い"たっぷり感"満載サイズが売られていますので、お得感も手軽さをアップしてくれます。

お酒が飲めなくても!

本格焼酎と呼ばれるものには、血栓を予防したり美肌、ダイエット効果があったりと嬉しい効果がいっぱいです。その効果はアルコール以外のところにあるので加熱してアルコールを完全に飛ばしてしまってもその効果が得られるので、アルコールが苦手な方にもオススメです。口にするのが怖い、という方はアロマテラピーのように温めて匂いを楽しむ方法をオススメします。

アルコール度数が意外と低い

気になる糖質、脂質が0というのも魅力ですが、アルコール度数がお酒の中でも意外と低く、翌朝の酔い覚めがいいという嬉しい特徴があります。特に甲類は匂いもなく、寝つきを良くする効果もあるので寝酒として少量楽しんでも、酔いや匂いを持ち越しません。翌日は元気いっぱいに過ごすことができます。

焼酎を楽しもう!

お花見

香りの無い甲類、香り高い乙類と選択肢の幅が広い焼酎は、その人に合わせた味わいをチョイスできるので、1人で楽しむことはもちろん、大勢で楽しむこともできるお酒です。香りや味の奥深さ、割りものなど無限の可能性を楽しんだり、名酒との出会いを楽しむなど、楽しみ方も無限です。

今日の気分に合わせて、あなただけの焼酎から味わってみませんか?