バラ栽培

バラ栽培

冬が終わり、桜が散って初夏を感じるようになる頃、夏のバラが優雅に咲き始めます。
真夏に1度花が終わり、秋口にはまたたくさんの花をつけますので、長く楽しめることも魅力です。

西洋のイメージが強いバラですが、清少納言『枕草子』にも和薔薇(そうび)が登場するなど、古くから日本でも愛されてきました。

環境や自分の好みに合わせて育て、鑑賞できるバラの魅力をご紹介します。

初心者にオススメのバラ

魅惑

一口にバラと言っても、種類や大きさ、色合いなどたくさんの種類があります。
ここでは初心者にもオススメなバラをご紹介します。(写真は「魅惑」です)

杏奈

四季咲きで丈夫、根付きも良いオレンジ系の杏奈は花もたくさん咲かせてくれる、初心者には嬉しいバラ。次々と花を咲かせてくれるので、少し切ってお部屋に飾ったり、プレゼントにしたりと気分まで優雅にしてくれます。

ホーラ

中輪のピンク系のバラホーラ。こちらも四季咲き性で丈夫、根元から花をつけてくれるので見た目がゴージャスでありながら、可愛い品種です。初心者向けでありながら、つるバラとして育てるか自立させるかを楽しめることも魅力です。

魅惑

鉢植え向きで丈夫で強健、そして大輪の花を咲かせる魅力的なバラ、魅惑。白地にピンクがかった清楚な色ながら、大輪の早咲きなので存在感は抜群。病気にも強いので、バラらしいバラを育ててみたい!という人にお勧め。

アンドレ・グランディエ

もしかしてその名前は!と思った方も多いと思います。そう、あのマンガ『ベルサイユのばら』に出てくるアンドレが名前の由来です。アンドレのように強健で、アンドレのように包容力のある優しいライトイエローの花は花付きもよく、黄色系のバラの中では珍しく病気にも強い品種です。

バラ栽培の魅力

バラ栽培の魅力

なんと言っても、花の美しさと豪華さが魅力!パッと一目で印象的な美しい大輪のバラやブーケのような可憐な美しさまで、たくさんの美しさがあります。色も情熱的な赤からふちがほんのりとピンク色といった淡いものまで幅広い種類があります。香りのあるもの、ないものを選ぶこともできます。

成果がよくわかる

バラは植物の中でも、手をかければかけた分だけこたえてくれる植物として有名。丹精込めて育てれば、それが美しい花という結果になって確かめられるのも大きな魅力。次々に咲かせる花を見ながら水をやるのは格別な達成感があります。

鉢植えならベランダでも

バラは鉢植えが向いているものも多く、ベランダや玄関脇などの小さなスペースで育てることもできます。スペースは小さくても花は大きい!そんな種類もありますので、好みに合わせて選べます。また、つるバラなら、グリーンカーテンのように垂らすこともできるので見映えよくデザインすることもできます。

食用にもできる

バラにはバラ専用の殺虫剤などがありますが、その中でも葉や花、土に残らず、人間の体にも影響のないものがあります。これを選べば安心して食べられます。バラはお茶やクッキーなど、食用としてもたくさんの用途があります。食用を考えるなら、香りの強いものがお勧め。ほんのりバラが香るティータイムが叶います。

バラの育て方

アンドレ・グランディエ

バラ専用の土

バラは直接、地面に植える"地植え"でも、鉢で育てる"鉢植え"でもそうですが、バラにはバラ専用の土があります。その土を使うことでバラがしっかり根付きます。ほかにも

  • バラ専用の虫除け
  • バラ専用の手袋
  • バラ専用の肥料

等があります。バラに適した弱酸性の土をブレンドすることもできますが、水はけを良くして弱酸性で、と少し難しいので、専用の土から始めると気軽で簡単です。

風通しを良くする

また、風通しをよくすることも育て方の大切なポイントの1つ。バラは花を咲かせるまでにたくさんの葉をぐんぐん伸ばしてきます。その際、下のほうの葉を切ってあげることを風通しをよくすると言いますが、こうすることでカビや病気の広がりを予防することができます。

バラのある暮らしを!

バラまとめ

バラの花は咲いて終わりではなく、乾燥させてポプリにしたり、お茶や入浴剤にしたりと、咲後も長く楽しめる魅力があります。咲いているときはもちろん、眺めているだけでその存在感や香りの優雅さが、暮らしをワンランク洗練されたものにしてくれます。

まずは大好きな色の1株選んで咲かせてみることから、バラ色の世界を楽しんでみませんか?