大人になり、再び訪れたい場所

大人になり、再び訪れたい場所

私が住む、岐阜県には世界遺産の白川郷の合掌造り集落があります。 子どものころ家族で訪れたことがありますが、その当時は世界遺産という言葉さえ知らず、日本昔話に出てくるような古い建物ぐらいにしか思っていませんでした。

社会人になったころから、日本での世界遺産登録が相次ぎ注目が集まりました。 姫路城、古都京都・奈良の文化財、厳島神社、原爆ドームなど、修学旅行や家族旅行で訪れた地も含まれていました。

それぞれの世界遺産の歴史や文化など背景を知ったうえで、もう一度訪れたいと思い世界遺産めぐりを始めました。

世界遺産登録が一大ブームに!

年々世界遺産登録が増えていき、ニュースや旅番組、雑誌などでも大きく取り上げられ、一大ブームが巻き起こっていました。 旅行会社でも世界遺産めぐりのツアーが多数企画され、まだネット検索もそれほどできない頃でしたが、情報収集には困りませんでした。

当時付き合っていた主人も、リゾート地などの観光地より自然あふれるパワースポット的な旅先が好きだったので、結婚してからも姫路城・屋久島・知床・首里城・広島(原爆ドーム・厳島神社)中国(万里の長城・故宮博物館など)にも足を運びました。

次はどの世界遺産に行こうかと、毎年楽しみになっていました。

はじめて良かったこと

小学校の修学旅行で訪れた京都・奈良は、流れ作業的な見学だったので、ただ行ってきたというだけ。その後、大人になるにつれ大河ドラマや旅行雑誌などで、歴史や登場人物などの知識も増えてくると、その時代背景や文化と重なりまた違った見方がしたくて、京都へは何度も足を運びました。

二条城を訪れたときは、鴬張りの廊下ばかり気になっていましたが、その後「大政奉還」が行われた場所だと知り、歴史の教科書のページが目の前に現れた思いがしました。

世界自然遺産の屋久島では、「もののけ姫」のモデルにもなった白谷雲水狭のガイドツアーを申し込みました。見るものすべてが、「もののけの森」。太鼓岩から眺めた景色は、ここが日本だということを忘れさせるような、自然の力強さと美しさでした。

訪れる先々で、私たちは歴史の中を生きているんだな。と改めて感じました。

まだまだ続く世界遺産めぐり

二人の娘たちはまだ6歳と3歳ですが、小学生ぐらいになったら一緒に富士山に登ってみたいと思っています。私も、まだ富士山には登ったことがないのです。 静岡や山梨など訪れた際に富士山を眺めてはいますが、やはりいつかは登ってみたいな。それまでに、体力をつけておかないといけませんね。

平成の大修理を終えた、姫路城にも出かけたいです。 子どもの頃、「暴れん坊将軍」に出てくるお城が姫路城だと知ったときは、衝撃的でした。あんなに大きくて綺麗なお城が、日本にあるなんて! 普段目にしている、岐阜城や犬山城とは規模が違います。歴史に興味のない娘たちも、姫路城のスケールに驚くこと間違いなし!

我が家の世界遺産めぐりは、まだまだ続きます。

世界遺産のお手伝い

岐阜県の白川郷は、東海北陸自動車道の開通でアクセスもよくなり、年々海外からの観光客も増えています。今も合掌造り集落で生活し続けている人たちの営みを、垣間見ることができます。

合掌造りの茅葺屋根は、30~40年ごとに葺き替えられ、その作業には400~500人もの労力が必要になるそうです。白川郷には、昔から「結(ゆい)」の精神があり、屋根の葺き替えのほかにも、田植えや稲刈り、冠婚葬祭など集落で助け合う相互扶助の営みが続いています。

地域住民でなくても、ボランティアや募金というかたちで、茅葺屋根の葺き替え作業の「結(ゆい)」に参加することができます。

私でも、世界遺産のお手伝いができるのも、なんだかうれしくなってしまいます。

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