チェス
「チェスをご存知でしょうか?」と多くの日本人に尋ねると、だいたい「将棋ならできる」「なんかのヨーロッパ映画で見たことがある」という答えが返ってきます。
でも、チェスって実はすごい可能性を秘めた盤ゲームなのです。
ここではそんなチェスの魅力、はじめ方、強くなる方法をご紹介したいと思います。 これを読んで「チェスをやってみたいな」思っていたただけるとうれしいです。
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チェスとは
チェスってどんなゲーム?
チェスは2人で行うボードゲームの一種です。 ルールは、先手・後手それぞれ6種類16個の駒を使って、相手のキングを追いつめるというものです。
なんだか将棋にも似ていますね。 しかし、将棋は取った駒を再び盤の上に置けますが、チェスはできないという違いがあります。
また、「引き分け」があります。 盤上に駒が少なくなりすぎたときや、キングを追いつめることのできない特別な配置になったときなどです。
世界ではメジャーなボードゲーム
チェスは、ヨーロッパのみならず全世界150か国以上で楽しまれています。 2012年現在の世界の愛好者数は約7億人とされていて、ボードゲーム全般において世界で最も多くプレイされています。
チェスの魅力
考える力が身につく
チェスは将棋や囲碁と同様に、思考力・集中力・記憶力・忍耐力・判断力を養うことができます。 そのため、学校の授業で行われている国もあります。
学校の勉強だと教科書の丸暗記や問題をただ解き続けるために、子供にとってなかなか辛いものがありますよね。 しかし、チェスだと純粋にゲームとして友達と競い合えるため、子供は楽しく脳力アップができるはずです。
また、大人でも脳トレに、高齢者のかたでもボケ防止にと、チェスはあらゆる年代の方に脳を鍛える機会を与えてくれるのです。
将棋や囲碁にないチェスの魅力
チェスは世界中で行われているので、チェスができればどこの国にいっても誰とでもお友達になれます。
お隣の国の中国でも「国際象棋」と呼ばれて盛んですし、多くの国で、性別、人種、年齢も関係なく行われているので、万国共通のコミュニケーションツールになっているのです。
例えば、海外留学でホームステイ先のご家族とチェスで打ち解けたり、ヨーロッパの街角にある大きなチェスボードで初めて知り合った方と友達になった、なんてことがあるかもしれません。
チェスで外国語も身につけられる
強くなるためには英語を始めとした語学力が必要なので、外国語を勉強するきっかけにもなります。
チェスに関する文章ではある程度使われる言葉や表現は決まっているので、外国語の本やウェブサイトを読むのは誰でもそんなに難しくないと思います。
海外のチェスのウェブサイトを見ているうちに英語の読み書きができるようになった、ということがあっても何ら不思議なことではありません。
チェスをやってみよう
チェスセットを手に入れよう
チェスをするには、まずチェスセットを買いましょう。 高いものだと骨董品みたいになってしまうので、数百万円といった世界になってしまいます。 ですので、初めての方は収納も考えて盤が二つ折りのタイプがいいと思います。
大きさは一般的な大きさで、木製やプラスチック製が扱いやすいです。これだと費用は3000円以内に収まります。
チェスセットは盤ゲームを取り扱っているお店でだいたい売っていますが、ショッピングサイトやネットオークションで買ったり競り落とすのもいいと思います。
他にも、リサイクルショップで見つけたり、知り合いから譲ってもらうのもアリだと思います。 簡単なものですが100円ショップにも売られていますよ。
やり方を知ろう
ルールを知るためには、本やウェブサイトで勉強しましょう。 本屋さんやショッピングサイトで入門者向けの本が売られているので買うとよいと思います。 時間に余裕のある方は、図書館や古本屋さんで探してみましょう。 昔から盛んなゲームなので、本が見つかるかもしれません。
インターネット環境が整っている方は、ウェブサイトで勉強するのも効率的です。 日本語サイトで 「 チェス入門 」がわかりやすいと思います。 実際に駒を動かせる問題も用意してあるので、ルールの理解が早くなると思います。
コンピュータと対戦してみよう
ルールをある程度覚えたら、相手と対局してみたいと思うかもしれませんね。 でもまずはコンピューターと対局するのをおすすめします。
理由は、コンピューターは有段者レベルからルールを覚えたばかりの初心者レベルまでのいろんな強さが楽しめるからです。しかも無料で一日に何局も指すことができます。
コンピューターを相手に何度も挑戦して、ルールを体で覚えましょう。 コンピューターが相手だと負けても恥ずかしくないのもおすすめする理由です。
コンピューターと戦うには、いろいろな方法があります。 ちょっと前は、パソコン用ソフト、Wiiなどの据え置き型ゲーム機、ニンテンドーDSなどの携帯ゲーム機などがありましたが、近年はウェブサイト(ブラウザ)、iPhoneやスマートフォンのアプリなどがあります。
まずはこれらを準備して、初心者レベルのコンピューター相手に何度も挑戦しましょう! そのうちに相手のキングを追いつめて勝てるようになるはずです。
勝つ方法を勉強しよう
ある程度初心者用のコンピューターに勝てるようになったら、それよりも強いレベルのコンピューターと戦いましょう。
しかし、最初は歯がたたないはずです。そうなったらプロブレムを勉強しましょう。 プロブレムとは詰将棋のようなもので、決められた手数で相手のキングを追い詰める問題です。 本やアプリがたくさんあるので、はじめは1~2手のものから始めましょう。
また、強くなるにはオープニングというものを勉強しなくてはなりません。 オープニングとは最初の決められた動きのことで、将棋でいう「定跡」にあたります。 代表的なものに「ルイ・ロペス」や「キングズ・ギャンビット」などがあります。 本やウェブサイトを見ながら実際に駒を動かして勉強しましょう。
そして、棋譜並べもできればますます強くなります。 チェスの強い人たちの棋譜を見つけて、本やウェブサイトを見ながら実際に駒を動かして勉強しましょう。
実際にチェスを指そう
ある程度強くなったら、実際にチェスを指しましょう。 近所にチェスサークルがあったら参加して大会に出てみましょう。 もし相手がいなければ、ウェブサイトやスマートフォンアプリを使ってみましょう。 世界中の相手とチェスができますよ。
まとめ
いかがでしたか?チェスって面白そうと思っていただけましたでしょうか?
チェスはそんなにお金をかけずに始めることができ、今ではインターネットで世界中の人と楽しむことのできるゲームです。 テレビゲームと違って流行がなく完成されたゲームなので、一生の間に廃れてしまうことはありません!
チェスができると、この地球で友達がいないということはありえないので、ぜひこの機会に挑戦してみてはいかがでしょうか?