吹きガラス
ちょっとした手料理も、盛りつける器によって雰囲気がグッと変わりますよね。 切っただけ野菜のサラダも、素敵なミニボウルに入れてお気に入りのドレッシングをかければ、特上の一品に早変わり!
お庭に咲いた草花も、存在感ある一輪挿しに生ければ、お部屋の雰囲気を優しく変えてくれるでしょう。
色んなシーンで活躍する器たちは、私たちの生活になくてはならない名脇役です。
そんな器をガラスという素材で手作りして、世界にただひとつのオジリナル作品を作ってみませんか?
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吹きガラスって何?
ガラス工芸といえば
カットガラスを組み合わせて作るステンドグラスや、玉状のガラスにさまざまな模様をつける「 トンボ玉」 、ガラスを削っていく「切り子ガラス」などが有名です。
そして今回ご紹介するのが、ガラスを風船のように膨らませコップなどにする「吹きガラス」です。
吹きガラス、どうやって作るの?
熱々トロトロの飴状のガラスを窯の中の壺からすくい取り、丸めて膨らませていきます。 膨らませるのが大変そう、肺活量必要?なんてことはありません。
タイミングさえ合わせれば一瞬で膨らみます。
あとはいろんな工具や技法を使って思っていた形に仕上げていきます。 長く伸ばしたり、平たくしたり。熱いガラスは変幻自在。いろんな形にすることができます。
吹きガラスの魅力
一瞬の反応を見極める
一番熱いときで1200℃のガラスは照り返す熱も相当な温度に達します。
時間をかけて作れないのも魅力の一つ。 熱すぎると扱いづらく冷めすぎると割れてしまうガラス。 一瞬の判断で次々と工程をこなしていく必要があります。簡単な形だと20分ほどで仕上げることになります。
またガラスは熱い状態だと下に流れ落ちます。常に手を動かし続ける中で組み立てた手順を思い描く・・・。 そこには手と頭を同時に使う難しさとおもしろさがあります。
そして熱々のガラスがついた竿と呼ばれる棒をときに持ち上げたり振り回したり・・・。 工程の中には細かな作業と大きなパフォーマンスの両方があります。
そうやって常に体を動かし、一瞬のタイミングを逃さないスポーツ的な要素があるんです。
ものづくりには興味があるけど、何時間もじっとしているのはちょっと…という方にピッタリの趣味になるでしょう。
自分でデザインできるたのしさ
「子どもの小さな手でもしっかりつかめる形があったらいいな。」
「何回も注がずたっぷり飲めるビールグラスが欲しいな。」
「お手製ドレッシングを入れる、注ぎ口のついた小さな瓶があったらいいな。」
生活の中でこんなものがあるといいな、と感じたものをヒントにデザインを考え、作ることができるのも吹きガラスの良さです。
そうやって作ったものは、日常使いするのにピッタリです。
時にチームプレイ
吹きガラスは、初心者のうちは2人1組で作品を作ります。 陶芸などと異なり、アシストしてくれる人と息を合わせて作り上げるおもしろさがあります。
自分の作りたいものを伝えるのはもちろんですが、必要としているパーツを相手が作って、それらをタイミングよく持っていく…。 個人戦が多いモノづくりでは珍しいチームプレイの楽しさも味わえます。
もともとチームプレイが好きな人が多く、みんなで展覧会やイベント出店して楽しむこともできますよ。
吹きガラスをやってみよう
習える場所は少ないかもしれません。 個人工房や施設の整った学校のなかに体験講座などがあります。 場所さえ見つければ、工具類は基本的に全て貸し出してもらえます。
最初のうちは基本的な形の習得になるかと思います。 慣れてくると自分でデザインしたものを作れるようになりますよ。
まずは動きやすい服装に着替え、身ひとつで飛び込んでみてください!
まとめ
コップ、プレート、ボウル、花器…できあがったガラスは、どれもこれも愛着抜群! 手にしっくり馴染みます。
日常使いできるものなので、人にプレゼントしても喜ばれること間違いなし。
モノづくりが大好きで、人とワイワイするのが好きな人にオススメしたい趣味です。
吹きガラス体験してみませんか?
吹きガラス体験は旅先の体験プランとしても人気になっています。
『不器用だし、なんだか上手くできる自信がないな・・・。』
と思っている方でも大丈夫。工房のスタッフの方が親切に指導してもらえますよ。
完成したグラスや器はお土産としても最適です。きっと思い出に残る体験になりますよ!