俳句

俳句

突然ですが、俳句についてどんなイメージがありますか?
なんか渋いし、お年寄りがやる趣味でしょ?と言われる方も多いかもしれません。

確かにご年配の俳句愛好者も多いですが、最近では俳句甲子園なるものが開かれるなど、実はひそかに若者にも人気なのです。 若者達は、伝統的な日本の俳句に逆に新しさを感じているのかもしれません。

というわけで、そんな年齢層を問わず私達を魅了する俳句についてご紹介します!

俳句、覚えてますか?

そのままよ月もたのまじ伊吹山

俳句は学生の時に国語の授業で習いましたよね、覚えていますか?
すっかり忘れてしまった!という方もいらっしゃるかもしれませんので、俳句についておさらいしてみましょう。

まず俳句は文章こそ短いですが、詩です。世界で最短の詩なんて言われたりもします。では、短文は短文でも俳句であるかないかを見分けるポイントはなんでしょうか?例外もありますが、この文が俳句であるというには、最低限2つの決まりを満たすことが必要です。

その決まりごととは、

  • 5・7・5の文字数で書かれていること
  • 季語が含まれていること

季語というのはその季節を表す言葉です。夏なら向日葵などが分かりやすいかな、と思います。同じ日本の詩歌である短歌は5・7・5・7・7で季語もありませんから、俳句はそれよりはるかに短い文章に季語も入れなくてはならないわけです。

俳句の魅力

向日葵

短い言葉から伝わる感動・対象の姿

上記のように書くと5・7・5でまとめて季語も入れなくちゃならないし、なんだか難しそうです。しかし、その短い文の中で言葉を選んで書くのが俳句の大きな魅力です。短い言葉で句を伝えようとしますから、文がとても洗練されたものになります。時には美しい絵画などを見た時のような感動さえ覚えます。

次の例文を見てみましょう。

【例文】見失ひまた見失う秋の蝶 (富田 木歩)

秋の蝶を一度見つけたけれど、また見失ってしまったという歌です。しかし、それだけのことを述べているにも関わらず、心を研ぎ澄ましてみると、力なく飛ぶ秋の蝶の姿、そして作者の寂しさなどが伝わってきます。このように短い言葉だからこそ、心に伝わってくる・・・。それが俳句の魅力なのです。

毎日が新鮮になり楽しくなる

俳句を学ぶと季語についても当然学ぶようになります。季語は、家の中、外出先など至るところにあるのです。例えば、野菜のトマト、ナス、キャベツなどなど・・これらはみんな季語なのです。俳句を学ぶと毎日ちょっと億劫だった仕事や家事も楽しくなります。この野菜で作れるのはどんな句?なんて思ったりするのです。毎日が楽しくなるのも俳句の魅力の一つです。

チャレンジが人生に張り合いに

俳句は趣味にしている人が多いので、最近ではネットや雑誌など至る所で作品を投稿できるチャンスがあります。良い作品ができたなら気軽に実力試し、目指すは入選!目標ができて、人生が張り合いのあるものになるのです。

俳句の始め方

筆と硯

何が必要?

筆や硯があると雰囲気が出ますが、紙とペン、季語辞典があればOK。実にシンプルですね。
また最近では、ネットなどでも句作のやり方や方法について書いているところがたくさんあります。よし!始めよう!と思った時からすぐに俳句を作ることができます。

本格的にやりたい!

また趣味だけでなく、本格的に俳句を勉強してみたい!という方には、俳句講座や結社に入ることがオススメです。結社とは俳句を作る人達が集まったグループのことです。メリットとしては、同じ趣味の仲間ができること、そして人に作品を見てもらえることです。一人で句作をしているとどこが良くて悪いのか判断できないので、上達するには、他人に見てもらうことが重要なのです。

俳句にかかる費用

俳句を始める際にかかる費用はほとんどありません。買うとしたら入門書と季語辞典ぐらいです。ほとんどお金をかけず、趣味を始めることができるのです。

まとめ

石山の石より白し秋の風

いかがでしたでしょうか?俳句は、日本人が生み出した実に美しく、面白い詩の一つなのです。渋い、古臭いなどのイメージがあるようですが、本当の俳句を知らずに過ごすことは、実にもったいないことです。俳句ってどんなものかな。と思ったら、ぜひネットや書店などで俳句を見てみてください。思っていたより斬新で洗練された言葉使いに驚くかもしれませんよ。

皆さんが俳句を知って、毎日のちょっとした楽しみにしていただけたら幸いです!