あやとり

あやとり

あやとりと聞くと、おばあちゃんに教わりながら小さい手で一生懸命がんばっていた頃を思い出す人も多いのではないでしょうか?

最近では、携帯電話やテレビゲームなどの電子機器、おもちゃ屋さんで簡単に手に入るハイテクな「おもちゃ」を使った遊びで溢れている時代になりました。

それに対して昔ながらのあやとりは、たった糸一本!しかし、実は奥が深く、手軽で温かみのある点で注目が集まってきているんです。

あやとりの歴史

あやとりの歴史

日本独自の文化ではない!?

あやとりというと、大昔から日本で発達してきた遊びのように感じることでしょう。 それもそのはず、日本は物をはじめとする糸と布の国。糸や紐を使った文化が発展するはずですね。

しかし、あやとりは日本だけではなく、アフリカなどの赤道付近の国でも発展していたのです。それらの国々に共通して言えることが「文字を持たない社会だった」ということです。興味深いですね。

あやとりが意味していたものとは?

文字を持たない文化の中で生活をしてきた人種といえば、インディアンやイヌイットがです。その彼らもあやとりを使ってきたのです!文字を持たない彼らが一体あやとりを何に使っていたのか気になりますよね。

実は「伝説や神話の情景を糸で表現していた」のです。情景を自分の手と糸だけで表すだなんて、絵を書くよりもなんだかオシャレだなと思ってしまうのは、私たちが便利な世の中に慣れてしまっているからでしょうか??

あやとりの魅力

あやとりの魅力

手先が器用になる

指先で糸を操るあやとりには細かい動きがたくさんあります。10本の指を使いこなして様々な形を作るので、糸をひっかけないように指先に集中して糸を扱わないといけません。指の運動に最適ですね!

脳が活性化される

あやとりを完成させるためには、糸を取ったり、指を通したりする順番を絶えず考える必要があります。また、糸を引っ張る力によってもキレイに完成するかどうかが変わってきます。

このように、あやとりをしているときの脳は、いつも以上にフルパワーで働いているのです。

ひとりでもみんなでも楽しめる

あやとりというと、一人で次々と技を練習し、手早くそり正確に作り出すことも楽しいですが、みんなでやっても楽しめるものです。

作った作品の当てあいっこをしたり、順番にあやとりをしていって変形していく糸の形を楽しむのもよいでしょう。意外と盛り上がるのでおもしろいですよ。

親子で楽しむのも素敵ですね。冬などの寒くて外で遊べない日には、暖かい部屋の中であやとりをしてみましょう。コミュニケーションのひとつとしてオススメです。

久しぶりにやってみませんか?

あやとりの糸

用意するものはズバリ「糸」。それだけです!

タコ紐や毛糸など、太さのある糸を使用しましょう。細い糸でもできないことはないですが、絡まりやすくなってしまいます。楽しくあやとりをするためにも、なるべく絡まりにくい糸を使用することをオススメいたします。

毛糸の肌触り(指触り!?)は、もこもことしていて、指先から伝わってくる感覚もとっても気持ちが良いですよ。

まとめ

あやとりの富士山

みなさんが知っているであろう「あやとり」ですが、その魅力はハイテクで便利な他のものの影に隠れてしまいがちです。こんなに単純で簡単、そして奥が深い「あやとり」のことを忘れてしまうだなんてもったいない!昔は思いもつかなかったようなあやとりの技は日々増えているので、インターネットで検索してみてください。

昔から流れてきている時間と、現代の新しい時間が交差しているなんとも不思議な魅力のある「あやとり」をぜひやってみてくださいね!