アゲハチョウ飼育

アゲハチョウ飼育

子どもの頃、虫かごと網を持ってチョウを追いかけた思い出をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

緑がだんだん濃くなる季節、ふと見ると美しいアゲハチョウが舞っている姿を目にすることがあるかもしれません。普段何気なく見ているアゲハチョウですが、成長過程を目にする機会はなかなかないと思います。

もし運良くアゲハチョウの幼虫を見つけたら・・・チャンスです!神秘的な成長過程を観察してみましょう。

アゲハチョウ飼育の魅力

アゲハチョウの羽化

神秘的な羽化の瞬間

さなぎから羽化したての透き通るような羽は、まるで宝石のような美しさです。思わず目を奪われることでしょう。そして、元気に飛び立っていく姿に胸が熱くなります。

飼育を通して学べること

小さな幼虫が日々成長して、姿形を劇的に変化させ、美しいチョウに変身する瞬間はとても神秘的です。時に、脱皮に失敗したり、さなぎになっても落ちてしまって命を落としてしまう幼虫もいます。はかないけれど一生懸命に生きる幼虫の姿から、命の大切さを学ぶことができます。

飼育のしやすさ

チョウの飼育は特別な道具を必要とせず、餌となる葉っぱさえ手に入れば誰にでも育てることができます。臭いや鳴き声といったものもないので、集合住宅にお住まいの方でも挑戦しやすいですね。

アゲハチョウを育ててみよう

アゲハチョウの幼虫

幼虫を見つけよう

アゲハチョウにはたくさんの種類があります。種類によって好みの植物が違いますが、ここでは「ナミアゲハ」についてご紹介します。

ナミアゲハはミカン科の植物を好みます。ミカン、レモン、サンショウや、ルーというミカン科のハーブにもよくいます。もしもこれらの葉っぱに「鳥のフン」のような、茶色に白いスジが入った小さな虫がいたらそれがナミアゲハの幼虫です。葉っぱごとそっと捕獲しましょう。

必要なもの

飼育ケースを用意します。市販のもので大丈夫です。15×25×15cmくらいのケースがあれば十分です。飼育ケースがなければご家庭にある空き容器でも大丈夫。容器の上部を通気性の良い素材のもので覆っておきましょう。

そして、ケースの底にキッチンペーパーをしき、餌となる葉っぱがついた枝と幼虫を入れます。

アゲハチョウを観察しよう

アゲハチョウのさなぎ

脱皮〜さなぎへ

最初茶色かった幼虫は、脱皮して緑色に変身します。緑色になった幼虫はとても大食漢!食べっぷりに思わず見入ってしまいます。葉っぱをきらさないように気をつけてくださいね。

成長した幼虫は、ある日突然飼育ケースの中をぐるぐると動き回って「探しもの」をしているような動作をします。それまでおとなしかった幼虫の「人が変わった」ような姿に驚かされますが、それはさなぎになる合図です。

幼虫は自分が「蛹になりたい所」を探して蛹になるので、落ち着きなく動き回ってもそっと見守っていてください。やがて「ここ」と決めたところに落ち着くと糸を吐き出してさなぎになります。幼虫にも明確な意志があることに感動を覚えます。

さなぎ〜羽化へ

さなぎになってから羽化するまでの日数はだいたい10日前後くらいを目安にしてください。羽化する時間は個体によってバラバラなので、羽化の瞬間に立ち会えるかどうかは運次第・・・

さなぎの色が変わり、羽の模様がなんとなく透けて見えるようになり、目になる部分が黒くなってきたら羽化直前です。注意深く観察してみましょう。

羽化の瞬間

いよいよクライマックス!さなぎの背中の部分がさけたと思ったら、みるみるうちに足が出てきてチョウが姿を現します。最初のうちは羽が細くシワくちゃですが、時間がたつにつれ、だんだんと羽が乾いて広がってきます。

そして旅立ち

飼育ケースの中でさかんに羽ばたきを始めたら、羽が傷つかないように飼育ケースから出してあげましょう。チョウの目の前に指をそっと差し出すととまってくれるので、そのままそっと出してあげます。

しっかりと飛べることを確認したら、外へ放してあげてください。元気に飛んでいくでしょう。

まとめ

アゲハチョウの旅立ち

もし、幼虫の元気がない、餌を食べない、さなぎになったのに落ちてしまった・・・など、飼育中に心配なことや困ったことがあったらインターネットを活用してみてください。詳しい対処法や飼育日記など、参考になる記事がたくさんありますよ。

また、お子さんがいらっしゃる方であれば、チョウの成長記録を一緒につけてみてはいかがでしょうか?生命の神秘や命の大切さなどを学んでくれることと思いますよ!