オススメ新幹線5選
旅に出たい、素早く目的地に着きたい、ゆったり過ごしたい、あるいはその両方を叶えたい。そんなときは新幹線が便利です。
発車時間も到着時間も正確で、なにより速い新幹線はちょこっと気が重い仕事の後押しをしてくれたり、楽しい旅の目的地へあっという間に運んでくれます。観光地へ行くにはそれ専用の特急が出ていたり、車だったり飛行機だったりといろんな交通手段がありますが、なかでも、新幹線は速さ、正確さ、車窓を眺める楽しさ、くつろぎなどたくさんの魅力が詰まっています。
そこで、1度は乗りたい新幹線を5つご紹介したいと思います。
つばめ(JR九州)
2011年3月12日。それまで5時間以上かかっていた福岡ー鹿児島間の移動を1時間半ほどまでに短縮した、待ちに待たれた新幹線。開業する前日、3月11日に起こった東日本大震災により、打ちきりになってしまったCMは、実はカンヌで金賞を受賞しているほど評価の高いものです。
九州新幹線は見た目のフォルムからして個性的。縦長の目(ライト)が可愛い独特の顔をしています。車内もさらに個性的で、窓の日除けは九州産のすだれで和空間の演出に一役買っています。全6車両すべての内装が異なり、壁に金箔があったり西陣織を盛り込んだりと、何度乗っても違う楽しみに出会えます。洗面台の入り口は、これも九州熊本産あるい草ののれんを使う徹底ぶり!座席や自動ドアなど、乗る人々をリラックスさせてくれる新幹線としてオススメです。
なごみ E655系(JR東日本 )
見た目からして「漆色」という、お召し列車でもあるE655系、『通称なごみ』は、なごんで良いのかためらうほどの豪奢さで有名です。その高貴な外見もさることながら、普段は御料車(天皇陛下や皇族、国賓がご乗車になる車輌)を外した5両編成で運転されているため、なかなか乗ることができません。
しかも、不定期の団体専用列車として走ることと、首都圏から信州へ、上越線経由で水上や越後湯沢へ、または日光へ、または伊豆へと、東日本管内ならどこへでも行くという珍しさ。乗りたい人が行き先に合わせて乗らなければなりませんが、そうすれば素晴らしい車内でおもてなしをしてくれるといういわば「究極のツンデレ車」です。一般車輌のゆったりした一人席でも十分くつろぐことができますが、それを上回るVIP席もありますので、極上の旅を楽しんでみたい方にオススメです。
グランクラス 『E5系はやぶさ』(JR東日本)
東北新幹線である「はやぶさ」は、東海道新幹線より50km/hも速い320km/hで走ります。その速さにあってなお、乗車する人々が"快適過ぎて降りたくなくなる"それがグリーン車をこえたグランクラスです。
グランクラスシートは2列+1列の配置!普通の車輌が3列+2列であることを考えれば、広々とした座席であることが想像しやすいのではないでしょうか。グランクラス車輌には専用のアテンダントが常駐し、軽食をやおつまみもつきますし、飲み物は無料でおかわり自由。しかも、アルコール類も含みます。食事だって和食か洋食か選べちゃいます。これだけの至れり尽くせりおもてなしがついて、普通料金+1万円という価格も人気の1つです。
リニア中央新幹線(JR東海)
まだ建設途中であるにも関わらず、1度は乗りたい新幹線として注目を集めている「リニア中央新幹線」。品川ー名古屋間を40分で結ぶというから、驚きの速さにです。開業はまだ先ですが、開業したあかつきには東京ー大阪間を67分で移動できるという、最速の新幹線です。それだけ速ければ、移動はあっという間。今まで移動に費やしていた時間をそのまま遊びや仕事にと振り分けることができるので、無理な早起きなどから解放されるかもしれません。
えー、でも今乗りたーい!という方は、試乗募集がオススメ。誰でも応募できますので、これまでにないスピード感を誰より早く楽しむことができます。
北陸新幹線かがやき、はくたか、つるぎ
北陸新幹線は、
- 東京ー金沢間を結ぶ「かがやき」
- 東京ー金沢と長野ー金沢間を結ぶ「はくたか」
- 富山ー金沢間を結ぶ「つるぎ」
の3兄弟新幹線。和をテーマにバリアフリーを導入したり快適さを追求した新幹線です。赤い格子柄の普通車輌のシートにもコンセントが配置され、スマホやパソコンの充電にも配慮がみられます。
グリーン車のほかにグランクラスが用意されており、日本の四季をイメージして彩られたデッキパネルやフルカラーの大型LED情報案内装置など、誰もがゆったり安心して楽しめる設計になっています。エコで環境にも優しく、乗る人々にも優しい新幹線として、大人気です。
新幹線を楽しもう!
新幹線は特別なものでないかぎり、本数も多く、時間が正確なことも魅力のひとつではないでしょうか。新幹線が走り始めたばかりのころは「夢の超特急」と呼ばれ愛されてきました。そんな新幹線が「速くて正確なだけじゃ物足りない」というなんとも贅沢な声にこたえて、進化し続けています。
旅に「新幹線を楽しむ時間」を織り込んで、楽しんでみませんか?