スプラウト栽培

スプラウト栽培

栄養価の高さから、最近注目を集めているスプラウト。スーパーなどで販売される種類も豊富になりました。

そんなスプラウトを、自分で育てて収穫できることをご存知ですか?

スプラウト栽培はカップ野菜とも呼ばれていて、土や特別な道具なども必要ありません。 難しい作業も手間もかからずに、手軽に始めることができます。

「野菜作りに興味はあるけれど、場所も時間も少なくて…」という方にスプラウト栽培をオススメします!

スプラウト栽培とは?

豆苗

どんな栽培方法なの?

スプラウトとは新芽を意味する言葉です。スプラウト栽培は、豆類・野菜・ハーブなどの種を人為的に発芽させその新芽と茎を食用にする、水耕栽培の一種です。

昔、海軍は長い航海で入手困難な新鮮野菜の代用に、船内でもやしを栽培していたそうですよ。

スプラウトの種類

スプラウトの種類には、もやし系とカイワレ系があります。

もやし系は、もやし・豆苗・アルファルファ・枝豆もやしなど、頭に種をつけたまま伸びるもの。

カイワレ系は、ブロッコリー・ラディッシュ・バジル・レッドキャベツ・蕎麦・ケール・春菊・エゴマなど、種から芽が伸びるものです。

最近では、手軽さと栄養価の高さが注目を集めていて、いろいろな種類のスプラウト専用種が販売されています。

スプラウト栽培の魅力

スプラウト新芽

育てる楽しさ

撒いた種から根が出て、日々ぐんぐん芽が伸びていく様子を観察するのは、なんだかとてもウキウキします。 湿度管理に注意してさえいれば、しっかり育ってくれるスプラウトに愛着さえ感じます。

5~6センチほど伸びたら、遮光のための箱をとって、カップを日光のあたる窓辺に移動させましょう。 光を浴びて緑が濃くなっていく姿を見るのも楽しいですよ。

カラフルな柄のマグカップやガラスのタンブラーなどで育てれば、日光にあてている間、ちょっとしたグリーンインテリアにもなります。

とても手軽で手間もかからない

とにかく手軽です。専用の種があれば、あとは家にあるマグカップやヨーグルトの空き容器などで育てられます。 特別な技術は必要ありません。湿度管理と遮光さえきちんとできれば、すくすく育ってくれます。

霧吹きで湿度を与えるのも1日に1回だけ。夏場は乾燥が早いのでマメに様子を見る必要がありますが、「乾いたら霧を吹く」が基本です。

収穫しておいしく活用

複数のカップで数日おきに種蒔きしておきましょう。収穫までの期間が短いので、料理に彩り野菜が欲しいときにさっと使えて便利です。

新芽は成長が盛んなときなので、栄養価は野菜よりも多いのです。ほとんどの種類のスプラウトに、βカロテンや葉酸、ビタミンCやビタミンEなどの各種ビタミン類、繊維質、カリウムなどが豊富に含まれています。

栄養も手軽に摂れるのはうれしいですね!

スプラウト栽培のはじめ方

必要なものや費用は?

スプラウト栽培に必要な道具は、専用種とカップ、脱脂綿、空き箱、霧吹き、キッチンバサミです。

専用種はインターネットで販売されているので、わざわざ専門店まで出向く必要もありません。 200~300円ほど。お徳用でも500円程度で購入できます。

霧吹きは100円ショップで購入できますし、脱脂綿もドラッグストアなどで300~500円くらいで購入できて、かなり長く使えます。

遮光のための空き箱は、お菓子の箱や紙袋で充分です。専用種以外は、家にある物で代用できるので、お財布にやさしいですね!

種を撒きましょう

まず、カップを煮沸消毒して乾燥させます。底のサイズに合わせてカットした脱脂綿を敷き、霧吹きで少し湿らせます。これで準備完了です。 湿らせた脱脂綿の上にスプーンなどを使って、重ならないように種を撒きます。

種が飛ばないように注意しながら霧吹きで種をぬらしたら、空き箱を被せて光があたるのを防ぎます。

あとは発芽するのを待つばかり。

脱脂綿が乾いてきたら霧吹きで水を与えます。ただし、湿度の与えすぎはカビの原因になるので注意してください。 全体の2/3ほどが5~6センチに成長したら日光にあててください。その翌日か翌々日が食べごろです。

食生活の力強い味方!

スプラウトサラダ

収穫したら早速料理に使いましょう。

サラダに加えたり、うす切りパンにハムなどと一緒に挟んだり海苔で巻いたりと、生で食べるのが一般的です。 うどんやラーメンのトッピングにもなりますし、卵とじや炒めものにプラスしたりもできます。

アツアツのお味噌汁やスープにぽんと入れるだけでも栄養バランスが良くなります。

忙しい人の食生活の力強い味方になってくれますよ!