裁判傍聴

裁判傍聴

裁判というと、どういったものが思い浮かびますか?

有名人裁判の時の傍聴希望者の長蛇の列?
ドラマや映画での検事が被告を問い詰めているシーン?
弁護士が「意義あり!」と大声でまくしたてていたり・・・

そんなイメージの方も多いと思いますが、その裁判を実際に傍聴できることをご存知ですか?

興味はあるけど、なんだか堅苦しくて難しそう…
ワイドショーで見るくらいの知識しかないんだけど …

それで大丈夫!意外と気軽にできる裁判傍聴をご紹介しますね。

裁判ってどんなもの?

六法全書

裁判は公開の原則に基づき、誰でも傍聴することができます。 不公正をなくし、公平な裁判が行われているか国民が監視する目的で公開されているのです。

ですが、自分の感性で自由に傍聴してかまいません。

傍聴しやすいのは刑事事件と民事事件の裁判です。この違いを簡単に説明してみましょう。

刑事事件

犯罪行為に対して、警察や検察が捜査を行い、裁判を経て有罪か無罪かの判断を下していくものになります。

民事事件

金銭トラブル、不当解雇、慰謝料請求など、民間同士で起きたトラブルを裁判を通して解決をしていくものになります。

 
民事事件は代理人をたてて行われることが多く、訴状の提出など書面のやりとりが中心となるため事件の把握がしづらいです。

初めて傍聴するなら、どういった犯罪の事件であるかわかりやすい刑事事件をオススメします。窃盗、覚せい剤所持、交通事故関連の事件は裁判の流れがつかみやすいからです。

裁判傍聴の魅力

裁判風景

裁判傍聴はドラマよりもドラマティック!?

逮捕時に被告人の顔写真や映像がニュースで流れることがありますが、実際に法廷内で本人をみると印象がずいぶん違うことも多いです。 傍聴席では事件の関係者がすすり泣いていたり、裁判所のロビーでは執行猶予の判決がでた被告人が弁護士となごやかに語り合っていたり、逮捕時のままの被告や、家族や親族友人までがひとそろいで傍聴席を埋めている被告もいたりと様々です。

実際に法廷に足を運ばないとみえてこない、リアルな人間模様を肌で感じることができます。

いつのまにか刑法に詳しくなるかも!?

いくつか裁判を傍聴していると、この犯罪なら何ヶ月くらいの禁固刑が妥当だろう、初犯でこの罪状なら執行猶予の判決になりそう!なんていう予想もできてきます。ニュースやワイドショーの見方が少しずつ変わってきますよ。

自分なりの傍聴の楽しみ方が必ずあります!

裁判を傍聴するなかで、自分がどんな裁判に興味を感じるかわかってきます。興味のある分野の事件だけを傍聴したり、法廷画家気分で法廷内をスケッチしてみたり。ときには自分が被告人の立場だったらどうだろうと自分自身を見つめ直すきっかけにもなります。

裁判所で丸一日過ごせます!

売店や食堂が併設されている裁判所もあります。一般の方も利用可能なところがほとんどなので、時間があったらのぞいてみましょう。売店はこじんまりしたコンビ二ぐらいの品揃えですが、黒の革靴やネクタイが販売されていたりなど、らしさを感じさせるものも置いてあります。

裁判傍聴に行ってみよう!

裁判所

どこで傍聴したらいいの?

まずは近くの地方裁判所に行ってみましょう。平日の10時~11時半頃、13時~16時あたりならどの時間帯でも開廷しています。玄関のカウンター、法廷の前にその日の裁判予定が一覧になっている開廷表がありますので、それを見て傍聴する裁判を決めましょう。

オススメは「新件」です。最初に誰がどんな事件を起こしたか、検察官が起訴状を読みあげるのでわかりやすいのです。

法廷には傍聴人用のドアがあるので、そこから自由に出入りできます。手続きなどは何もありません。傍聴席にすわり静かに傍聴しましょう。

裁判員裁判の事件や傍聴整理券がでる事件は裁判所のホームページに告知されます。興味があれば事前にチェックするとよいでしょう。

服装は?何を持っていくといいの?

近所にお買い物にいくような普段着で大丈夫です。手ぶらでかまいませんが、メモをとりたい方は筆記用具があるとよいでしょう。傍聴席はせまいので大きな荷物はひかえましょう。

まとめ

裁判傍聴まとめ

いかがでしたか?裁判所によっては法廷内の見学ツアーを開催しているところもあります。興味がでてきたらそういったものに参加するのもよいでしょう。

裁判所は誰にでも開かれている国家機関なので、まずは気軽に訪問してみましょう。司法がぐっと身近になるはずですよ。